子どもの医療費無料ランキング【全国版2025年最新】18歳まで無料の自治体はどこ?
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子どもの医療費助成が最も充実しているのは東京23区です。18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なしのSランク水準を全23区が達成しており、全国トップの水準を誇ります。一方、同じ日本でも就学前しか助成しない自治体との差は年間10万円以上になる場合もあります。引越し先・移住先を選ぶ際に子ども医療費助成の内容は必ずチェックしてください。
子ども医療費助成制度の3階層構造
子どもの医療費助成制度は、国・都道府県・市区町村の3階層で成り立っています。この構造を理解することで、なぜ同じ都道府県内でも市区町村によって差が出るのかが分かります。
第1階層:国の制度
国(厚生労働省・こども家庭庁)は、義務教育就学児医療費助成(通称:マル子・マル乳など)として都道府県に補助金を拠出しています。また、未就学児については国民健康保険の自己負担が2割(通常3割のところ1割軽減)とされており、医療費の負担を軽減する基盤を整えています。
ただし、国の制度だけでは上限年齢・自己負担額・所得制限などが都道府県・市区町村の基準より低いケースが多く、実際の助成内容は都道府県・市区町村の上乗せ制度に左右されます。
国の基本方針・制度詳細はこども家庭庁の公式サイトや厚生労働省の子ども・子育て支援情報でご確認ください。
第2階層:都道府県の制度
都道府県は国の補助金を受けて、独自の医療費助成制度を設けています。助成対象年齢・自己負担額・所得制限の有無は都道府県によって大きく異なります。
たとえば東京都は都道府県レベルで18歳までの医療費助成を設けており、都内市区町村が上乗せしやすい環境を整えています。一方、都道府県レベルの制度が小学校入学前(就学前)までにとどまる県もあり、その場合は市区町村の独自制度がなければ充実した助成が受けられません。
第3階層:市区町村の独自制度
最も住民の生活に直結するのが市区町村の独自制度です。都道府県の制度を土台に、各市区町村が独自に上乗せ・拡充を行います。
東京23区は都の制度を受けつつ、区独自の予算を加えて18歳まで自己負担ゼロを実現しています。政令指定都市でも独自の拡充が進んでおり、神戸市は18歳まで自己負担ゼロ、福岡市は2024年1月から18歳まで拡大しましました。
| 階層 | 担当機関 | 主な役割 |
|---|---|---|
| 第1層 | 国(厚生労働省・こども家庭庁) | 都道府県への補助金拠出、未就学児2割負担の設定 |
| 第2層 | 都道府県 | 対象年齢・自己負担・所得制限の基準設定 |
| 第3層 | 市区町村 | 都道府県制度への上乗せ、独自拡充 |
まちくらべ医療費助成ランキングの評価方法
まちくらべでは、子どもの医療費助成を以下の5つの基準で評価し、総合ランキングを算出しています。
評価基準
1. 対象年齢(最重要・40点満点) 18歳(高校卒業相当)まで助成があるか否かを最重要指標としています。医療費がかかりやすい中学・高校時代をカバーできるかどうかが家計に直結するためです。
- 18歳以上:40点
- 15歳(中学卒業)まで:25点
- 12歳(小学卒業)まで:15点
- 就学前のみ:5点
2. 自己負担額(30点満点) 受診1回あたりの自己負担額が少ないほど高評価です。
- 自己負担ゼロ:30点
- 1回100円以下:25点
- 1回200〜600円:15点
- 1回600円超:5点
3. 所得制限の有無(15点満点) 所得制限があると、共働き家庭や高所得世帯は対象外になる場合があります。
- 所得制限なし:15点
- 所得制限あり(緩やか):10点
- 所得制限あり(厳しい):5点
4. 現物給付か償還払いか(10点満点) 窓口で自己負担なく受診できる現物給付か、一旦立て替えて後で還付される償還払いかで使い勝手が大きく異なります。
- 現物給付:10点
- 償還払い:3点
5. 制度の安定性・拡充方針(5点満点) 近年の拡充実績や今後の拡充予定を考慮します。
ランク基準
| ランク | 点数 | 概要 |
|---|---|---|
| Sランク | 90〜100点 | 18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なし |
| Aランク | 70〜89点 | 18歳まで・一部自己負担あり or 所得制限あり |
| Bランク | 45〜69点 | 15歳まで(中学3年まで) |
| Cランク | 25〜44点 | 12歳まで(小学6年まで) |
| Dランク | 0〜24点 | 就学前のみ |
【2026年最新】子ども医療費助成 全国ランキングTOP50
2026年4月時点の最新情報をもとに作成したランキングです。引越しや移住の参考にご活用ください。
Sランク(最高水準)自治体
18歳まで自己負担ゼロかつ所得制限なしの最高水準を達成している自治体です。
対象年齢は全市共通で18歳です。 自己負担は全市共通でゼロです。 所得制限は全市共通でなしです。
| 順位 | 自治体 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | 東京都千代田区 | 23区トップ水準 |
| 2 | 東京都港区 | 独自上乗せあり |
| 3 | 東京都渋谷区 | |
| 4 | 東京都中央区 | |
| 5 | 東京都新宿区 | |
| 6 | 東京都文京区 | |
| 7 | 東京都台東区 | |
| 8 | 東京都墨田区 | |
| 9 | 東京都江東区 | |
| 10 | 東京都品川区 | |
| 11 | 東京都目黒区 | |
| 12 | 東京都大田区 | |
| 13 | 東京都世田谷区 | |
| 14 | 東京都杉並区 | |
| 15 | 東京都豊島区 | |
| 16 | 東京都北区 | |
| 17 | 東京都荒川区 | |
| 18 | 東京都板橋区 | |
| 19 | 東京都練馬区 | |
| 20 | 東京都足立区 | |
| 21 | 東京都葛飾区 | |
| 22 | 東京都江戸川区 | |
| 23 | 東京都中野区 | |
| 24 | 兵庫県神戸市 | 政令市でSランク |
| 25 | 埼玉県さいたま市 | |
| 26 | 埼玉県川口市 | |
| 27 | 埼玉県所沢市 | |
| 28 | 千葉県千葉市 | |
| 29 | 千葉県船橋市 | |
| 30 | 千葉県松戸市 | |
| 31 | 神奈川県相模原市 | |
| 32 | 神奈川県藤沢市 | |
| 33 | 神奈川県横須賀市 |
Aランク(高水準)自治体
18歳まで助成があるが、一部自己負担または所得制限がある自治体です。
| 順位 | 自治体 | 対象年齢 | 自己負担 | 所得制限 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 34 | 大阪府大阪市 | 18歳 | 1日600円・月上限1,200円 | なし | |
| 35 | 愛知県名古屋市 | 18歳 | 一部あり | あり | |
| 36 | 福岡県福岡市 | 18歳 | 一部あり | あり | 2024年1月から拡大 |
| 37 | 北海道札幌市 | 18歳 | 初診580円 | なし | |
| 38 | 京都府京都市 | 18歳 | 一部あり | あり | |
| 39 | 広島県広島市 | 18歳 | 一部あり | あり | |
| 40 | 熊本県熊本市 | 18歳 | 一部あり | なし | |
| 41 | 神奈川県横浜市 | 18歳(予定) | 一部あり | あり | 2026年6月に拡大予定 |
| 42 | 神奈川県川崎市 | 18歳(予定) | 一部あり | あり | 2026年9月に拡大予定 |
Bランク(標準水準)自治体
15歳(中学3年)まで助成がある自治体です。
対象年齢は全市共通で15歳です。
| 順位 | 自治体 | 自己負担 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 43 | 宮城県仙台市 | 一部あり | 拡大検討中 |
| 44〜50 | その他標準的な市区町村 | 自治体による | 都道府県標準水準 |
出典:各自治体公式サイト・東京都 / 神奈川県 / 大阪市 / 福岡市 / 札幌市 / 神戸市
Sランク(最高水準)自治体の詳細
Sランクの条件は「18歳まで・自己負担ゼロ・所得制限なし」の3点セットです。全国的にも最高水準を達成しているのは、東京23区と神戸市が代表的な存在です。
東京23区のSランク達成の背景
東京23区がSランクを全区で達成できているのは、東京都の充実した補助制度がベースにあるためです。東京都は独自に18歳までの医療費助成を設けており、市区町村の負担を軽減しています。23区はこの都の制度に加えて区独自の予算を充てることで、自己負担ゼロを実現しています。
23区内でも細かな制度内容に差はありますが、「18歳まで自己負担なし・所得制限なし」という基本条件は全区共通です。詳しくは東京23区の子育て比較ガイドや東京都の医療費助成まとめをご覧ください。
神戸市のSランク達成
政令指定都市の中で唯一Sランクを達成しているのが兵庫県神戸市です。2023年度に18歳まで自己負担ゼロの制度を整備し、所得制限も設けていません。同じ関西圏の大阪市が自己負担1日600円(月上限1,200円)を設けているのと比較すると、神戸市の充実度は際立っています。
神戸市の医療費助成詳細でさらに詳しい内容をご確認いただけます。
さいたま市・川口市・所沢市(埼玉)
埼玉県のさいたま市・川口市・所沢市もSランク水準です。首都圏でありながら東京23区と遜色ない医療費助成を提供しており、埼玉への移住検討者に注目されています。埼玉県の医療費助成まとめもご覧ください。
千葉市・船橋市・松戸市(千葉)
千葉県の主要都市も18歳まで自己負担ゼロのSランクを達成しています。通勤利便性と子育て支援を両立したい家庭には千葉市や船橋市は有力候補です。詳しくは千葉県の医療費助成まとめをご覧ください。
東京23区の医療費助成を区別に比較
東京23区は全区がSランクですが、区独自の追加サービスや手続きのしやすさなどで差があります。
千代田区・港区・渋谷区(都心3区)
都心3区は医療費助成に加えて、他の子育て支援制度も充実しています。特に千代田区と港区は区独自の上乗せ給付や子育て施設の充実度でも全国トップクラスです。
- 千代田区: 18歳まで医療費自己負担ゼロ。区立図書館・子育てひろばも充実。千代田区の医療費助成詳細参照。
- 港区: 18歳まで医療費自己負担ゼロ。子育てに関する独自支援策が豊富。港区の医療費助成詳細参照。
- 渋谷区: 18歳まで医療費自己負担ゼロ。渋谷区版の子育て支援パッケージも充実。
新宿区・世田谷区・練馬区(主要区)
- 新宿区: 18歳まで自己負担ゼロ。外国人住民も多く、多言語対応の窓口あり。新宿区の医療費助成詳細参照。
- 世田谷区: 23区最多の人口を誇り、子育て施設も豊富。医療費は18歳まで自己負担ゼロ。世田谷区の医療費助成詳細参照。
- 練馬区: 23区で最もファミリー世帯が多い区の一つ。18歳まで自己負担ゼロ。練馬区の医療費助成詳細参照。
東京23区 医療費助成 全区一覧
対象年齢は全市共通で18歳です。 自己負担は全市共通でゼロです。 所得制限は全市共通でなしです。 ランクは全市共通でSです。
| 区名 |
|---|
| 千代田区 |
| 中央区 |
| 港区 |
| 新宿区 |
| 文京区 |
| 台東区 |
| 墨田区 |
| 江東区 |
| 品川区 |
| 目黒区 |
| 大田区 |
| 世田谷区 |
| 渋谷区 |
| 中野区 |
| 杉並区 |
| 豊島区 |
| 北区 |
| 荒川区 |
| 板橋区 |
| 練馬区 |
| 足立区 |
| 葛飾区 |
| 江戸川区 |
出典:東京都福祉局
首都圏(神奈川・埼玉・千葉)の比較
東京23区に隣接する首都圏の主要都市も医療費助成が充実してきています。
神奈川県の状況
神奈川県は2026年現在、県内市区町村が急速に18歳まで拡大を進めています。
横浜市(2026年6月に18歳へ拡大予定) 現在は15歳(中学卒業)まで助成していますが、2026年6月から18歳(高校卒業)まで拡大する予定です。拡大後はAランク水準となります。横浜市の最新情報は横浜市公式サイトをご確認ください。詳しくは横浜市の医療費助成詳細もご覧ください。
川崎市(2026年9月に18歳へ拡大予定) 川崎市も2026年9月から18歳まで拡大予定です。横浜市と同様に拡大後はAランク水準となります。川崎市公式サイト・川崎市の医療費助成詳細もご参照ください。
相模原市・藤沢市・横須賀市 すでに18歳まで自己負担ゼロのSランクを達成しています。神奈川県内でも特に子育て世帯に選ばれやすい自治体です。
| 自治体 | 対象年齢(現在) | 対象年齢(予定) | 自己負担 | ランク |
|---|---|---|---|---|
| 横浜市 | 15歳 | 18歳(2026年6月〜) | 一部あり | B→A |
| 川崎市 | 15歳 | 18歳(2026年9月〜) | 一部あり | B→A |
| 相模原市 | 18歳 | — | ゼロ | S |
| 藤沢市 | 18歳 | — | ゼロ | S |
| 横須賀市 | 18歳 | — | ゼロ | S |
神奈川県全体の比較は神奈川県の医療費助成まとめをご覧ください。
埼玉県の状況
埼玉県は多くの市がすでに18歳まで助成を実施しており、Sランク水準の自治体が多い充実したエリアです。
- さいたま市: 18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なし(Sランク)
- 川口市: 18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なし(Sランク)
- 所沢市: 18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なし(Sランク)
- 越谷市・草加市・春日部市: 18歳まで自己負担ゼロ(Sランク)
埼玉県は東京への通勤圏内でありながら地価が低く、Sランクの医療費助成と組み合わせることで子育てコストを大幅に抑えられます。詳しくは埼玉県の医療費助成まとめ・さいたま市の医療費助成詳細をご覧ください。
千葉県の状況
千葉県も多くの主要都市で18歳まで助成を実施しています。
- 千葉市: 18歳まで自己負担ゼロ(Sランク)
- 船橋市: 18歳まで自己負担ゼロ(Sランク)
- 松戸市: 18歳まで自己負担ゼロ(Sランク)
- 柏市・市川市: 18歳まで(Sランク水準)
千葉県は東京湾岸から内陸まで幅広いエリアに18歳まで助成する自治体が点在しています。詳しくは千葉県の医療費助成まとめ・千葉市の医療費助成詳細をご覧ください。
出典:千葉県
関西圏(大阪・兵庫・京都)の比較
関西圏の主要都市の医療費助成を詳しく比較します。
大阪府・大阪市の状況
大阪府は府内の市区町村全体で医療費助成の水準を引き上げており、多くの市が18歳まで助成を実施しています。
大阪市は18歳まで助成していますが、1日600円・月上限1,200円の自己負担が設定されています。所得制限はありません。年間の自己負担最大額は14,400円(月上限1,200円×12か月)です。神戸市と比較すると自己負担がある分だけランクが下がりますが、国内の政令市の中では上位水準です。
詳しくは大阪市の医療費助成詳細・大阪府の医療費助成まとめをご覧ください。
対象年齢は全市共通で18歳です。 ランクは全市共通でAです。
| 自治体 | 自己負担 | 所得制限 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 1日600円・月上限1,200円 | なし |
| 堺市 | 一部あり | あり |
| 豊中市 | 一部あり | なし |
| 吹田市 | 一部あり | なし |
| 高槻市 | 一部あり | なし |
出典:大阪府
兵庫県・神戸市の状況
兵庫県の中でも神戸市は別格の充実度を誇ります。18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なしのSランクは、関西圏の政令市では神戸市のみです。
神戸市以外の兵庫県内市区町村も概ねAランク水準で、18歳まで助成しているところが多いです。
神戸市の医療費助成詳細もご覧ください。
対象年齢は全市共通で18歳です。 所得制限は全市共通でなしです。
| 自治体 | 自己負担 | ランク |
|---|---|---|
| 神戸市 | ゼロ | S |
| 姫路市 | 一部あり | A |
| 尼崎市 | 一部あり | A |
| 西宮市 | 一部あり | A |
| 明石市 | 一部あり | A |
出典:兵庫県
京都府・京都市の状況
京都市は18歳まで助成を実施していますが、自己負担と所得制限があるためAランクとなっています。京都府内の市町村も概ねAランク水準です。
京都市の医療費助成詳細もご覧ください。
中部・東海地方の比較
愛知県・静岡県・三重県など中部・東海地方の医療費助成状況を解説します。
愛知県・名古屋市の状況
名古屋市は18歳まで医療費助成を実施しています。自己負担と所得制限があるためAランクですが、中部地方では最高水準の制度です。
名古屋市の医療費助成詳細もご覧ください。
自己負担は全市共通で一部ありです。
| 自治体 | 対象年齢 | 所得制限 | ランク |
|---|---|---|---|
| 名古屋市 | 18歳 | あり | A |
| 豊田市 | 18歳 | なし | A |
| 岡崎市 | 18歳 | なし | A |
| 一宮市 | 18歳 | なし | A |
| 春日井市 | 15歳 | なし | B |
出典:愛知県
静岡県の状況
静岡県は浜松市・静岡市が政令指定都市ですが、両市ともBランク(15歳まで)が基本水準です。内陸部の一部自治体では18歳まで拡充している市町もあります。
三重県・岐阜県の状況
三重県・岐阜県も県庁所在地(津市・岐阜市)は概ねAランク水準ですが、郡部では医療費助成が充実していない自治体も残っています。
九州・北海道の比較
九州・北海道エリアの主要都市の医療費助成を解説します。
福岡県・福岡市の状況
福岡市は2024年1月から18歳まで医療費助成を拡大しましました。それ以前は15歳までだったため、大きな前進です。現在はAランク水準となっています。
福岡市の医療費助成詳細・福岡県の医療費助成まとめもご覧ください。
対象年齢は全市共通で18歳です。 自己負担は全市共通で一部ありです。 ランクは全市共通でAです。
| 自治体 | 所得制限 |
|---|---|
| 福岡市 | あり |
| 北九州市 | なし |
| 久留米市 | なし |
出典:福岡県
北海道・札幌市の状況
札幌市は18歳まで医療費助成を実施していますが、初診580円の自己負担があります。所得制限はありません。実質的にはAランク下位に相当しますが、北海道全体では充実した水準です。
札幌市の医療費助成詳細・北海道の医療費助成まとめもご覧ください。
熊本県・熊本市の状況
熊本市は18歳まで助成を実施しており、九州では福岡市と並ぶ水準です。出典:熊本市公式サイト
鹿児島県・宮崎県・長崎県の状況
九州の他県も県庁所在地では18歳まで助成しているところが多いですが、自己負担・所得制限の設定はまちまちです。詳細は各自治体の公式サイトでご確認ください。
地方都市で医療費助成が充実している自治体
地方移住を検討している方に向けて、地方都市でも医療費助成が充実している自治体を紹介します。
Sランク水準の地方都市
地方都市の中でも18歳まで自己負担ゼロ・所得制限なしを達成している自治体があります。特に人口を増やしたい自治体が子育て支援を積極的に充実させている傾向があります。
移住支援と医療費助成を組み合わせることで、地方暮らしでも子育てコストを大幅に削減できます。移住支援金については移住支援金の完全ガイドもご参照ください。
注目の地方都市
石川県金沢市: 18歳まで助成・Aランク水準。北陸新幹線延伸で東京からのアクセスも改善。
富山県富山市: 18歳まで助成・Aランク水準。コンパクトシティとして知られ子育て環境も整備。
長野県松本市: 18歳まで助成・Aランク水準。自然環境とバランスよく暮らしたい家庭に人気。
島根県松江市: 地方移住支援策が充実しており、医療費助成との相乗効果で子育てコストを抑えられる自治体。
都道府県制度と市区町村独自制度の違い
都道府県レベルの制度と市区町村独自制度の違いを整理します。
都道府県別の医療費助成水準
| 都道府県 | 都道府県制度 | 代表的な市区町村制度 | 総合評価 |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 18歳まで(都レベル) | 23区全区がSランク | Sランク(23区) |
| 神奈川県 | 15歳まで基本 | 相模原・藤沢・横須賀はS | A〜S |
| 埼玉県 | 15歳まで基本 | さいたま・川口・所沢はS | A〜S |
| 千葉県 | 15歳まで基本 | 千葉・船橋・松戸はS | A〜S |
| 大阪府 | 15歳まで基本 | 大阪市はA、神戸市(兵庫)はS | A |
| 愛知県 | 15歳まで基本 | 名古屋市はA | A〜B |
| 福岡県 | 15歳まで基本 | 福岡市は2024年からA | A〜B |
| 北海道 | 15歳まで基本 | 札幌市はA | A |
| 兵庫県 | 15歳まで基本 | 神戸市はS | A〜S |
| 京都府 | 15歳まで基本 | 京都市はA | A |
| 宮城県 | 15歳まで基本 | 仙台市はB(拡大検討中) | B |
| その他多くの県 | 15歳まで基本 | 市区町村により差あり | B〜A |
出典:神奈川県 / 埼玉県 / 千葉県 / 大阪府 / 愛知県 / 福岡県 / 北海道 / 兵庫県
市区町村が独自に拡充できる背景
市区町村が都道府県の基準を超えて独自に医療費助成を拡充できるのは、各市区町村の独自財源(市税・区税など)があるためです。財政が豊かな自治体ほど上乗せ助成を設けやすく、都心部の自治体が充実した制度を持つ傾向があります。
ただし近年は地方都市でも「子育て世帯を呼び込むための差別化」として医療費助成を拡充するケースが増えており、必ずしも財政規模だけで判断できない状況になってきています。
医療費助成で年間どれくらい変わるか?家計シミュレーション
自治体のランクによって、実際に家計にどれだけの差が生まれるかをシミュレーションします。
前提条件
- 子ども2人(0〜18歳の間に受診あり)
- 年間受診回数:子ども1人あたり年間12回(月1回)
- 1回あたりの医療費(保険適用後):1,500円(3割負担なら500円、自己負担なしなら0円)
- 助成なし(3割負担)の場合:1回500円の自己負担
ケース1:Sランク(自己負担ゼロ)の場合
子ども1人は全市共通で0円です。 子ども2人は全市共通で0円です。
| 項目 |
|---|
| 年間自己負担 |
| 6年間(小学校)自己負担合計 |
| 18歳まで(18年間)自己負担合計 |
ケース2:Aランク(1回600円・月上限1,200円)の場合(大阪市相当)
| 項目 | 子ども1人 | 子ども2人 |
|---|---|---|
| 年間自己負担 | 7,200円(月600円×12か月) | 14,400円 |
| 6年間(小学校)自己負担合計 | 43,200円 | 86,400円 |
| 18歳まで(18年間)自己負担合計 | 129,600円 | 259,200円 |
ケース3:Bランク(15歳まで助成・16〜18歳は3割負担)の場合
15歳まで助成(自己負担ゼロ)で、16〜18歳(3年間)は保険の3割負担になる場合のシミュレーションです。
| 項目 | 計算 | 子ども1人 | 子ども2人 |
|---|---|---|---|
| 16〜18歳の年間医療費(3割負担) | 500円×12回 | 6,000円/年 | 12,000円/年 |
| 16〜18歳の3年間合計 | 6,000円×3 | 18,000円 | 36,000円 |
| 0〜18歳の総自己負担 | — | 18,000円 | 36,000円 |
ケース4:Dランク(就学前のみ助成・小学校以降は3割負担)の場合
就学前のみ助成で、小学校1年(6歳)以降は3割負担になる場合のシミュレーションです。
| 項目 | 計算 | 子ども1人 | 子ども2人 |
|---|---|---|---|
| 小学校入学後の年間医療費(3割負担) | 500円×12回 | 6,000円/年 | 12,000円/年 |
| 6〜18歳(12年間)の合計 | 6,000円×12 | 72,000円 | 144,000円 |
| 0〜18歳の総自己負担 | — | 72,000円 | 144,000円 |
Sランク vs Dランクの差額比較
子ども2人を18歳まで育てる場合の、SランクとDランクの差額は144,000円です。
しかしこれは年12回の受診を前提とした保守的な計算です。子どもは発熱・怪我・花粉症・アレルギーなどで年に20回以上受診する場合も多く、その場合の差額はさらに大きくなります。
受診回数が年20回の場合(子ども2人・0〜18歳)
| ランク | 年間自己負担(子ども2人) | 18年間合計 |
|---|---|---|
| Sランク | 0円 | 0円 |
| Aランク(月上限1,200円) | 14,400円 | 259,200円 |
| Bランク(16〜18歳のみ3割) | 24,000円(3年分) | 60,000円(18年間) |
| Dランク(6歳以降3割) | 20,000円/年 | 240,000円(12年分) |
「急な受診」コストの差
子どもが急に発熱したとき、Sランクの自治体に住んでいれば気軽に小児科に連れていけますが、Dランクの自治体では1回500〜700円の自己負担を考えて「様子を見ようか」と悩む場面が生まれます。金銭的な差だけでなく、医療機関へのアクセスしやすさという観点でも、医療費助成の差は子どもの健康に直結します。
医療費助成の手続き方法
医療費助成を受けるためには、各自治体の窓口で申請手続きが必要です。自動的に適用されるわけではない場合も多いため、引越し後や出産後は早めに手続きをしましょう。
申請に必要なもの(一般的な例)
申請に必要な書類は自治体によって異なりますが、一般的に以下が必要です。
- 健康保険証(子どもの分)
- 保護者の本人確認書類
- 申請書(窓口またはオンラインで入手)
- 子どもの住民票(自治体によっては不要)
- 印鑑(自治体によっては不要)
- 振込先口座情報(償還払いの場合)
現物給付と償還払いの違い
現物給付:窓口で医療費助成証(受給者証)を提示するだけで自己負担なし(またはランクに応じた自己負担額のみ)で受診できます。手続きが簡単で利便性が高いです。
償還払い:一旦3割(または規定割合)を自己負担として支払い、後日自治体から還付を受ける方式です。手続きに手間がかかりますが、現物給付に移行中の自治体も多いです。
転居時の注意点
自治体を越えて引越しした場合、前の自治体の医療費助成証は使えなくなります。転居後速やかに新しい自治体で申請をしましょう。申請前の医療費は原則として助成対象外になる場合があるため、転居後は最優先で手続きすることをお勧めします。
よくある手続きの流れ
- 子どもが生まれたら(または転居後)、住民票のある市区町村の子育て支援課・医療助成係等へ
- 申請書類を提出
- 医療費助成証(受給者証)が交付される(1〜2週間程度が目安)
- 医療機関受診時に健康保険証と医療費助成証を提示
こんな家庭にはこの自治体がおすすめ
家庭の状況別に、医療費助成の観点からおすすめの自治体タイプをご紹介します。
ケース1:共働きで所得が高い家庭
所得制限がある自治体では助成が受けられない場合があります。所得制限なし・Sランクの自治体を選ぶことが重要です。
おすすめ: 東京23区・神戸市・さいたま市・川口市・千葉市など所得制限なしのSランク自治体
ケース2:子どもが3人以上いる家庭
子どもが多いほど医療費の差が家計に与えるインパクトは大きくなります。Sランクの自治体を優先的に選びましょう。
出産祝い金の充実している自治体と組み合わせると更にお得です。全国の出産祝い金ランキングもご参照ください。
おすすめ: Sランク自治体(自己負担ゼロ)を最優先
ケース3:子どもがアレルギーや持病を持っている家庭
通院回数が多い場合、自己負担額の差が年間数万円単位で拡大します。Sランク自治体への居住が経済的・精神的にも有利です。
おすすめ: 自己負担ゼロ・Sランク自治体を最優先
ケース4:地方移住を検討している家庭
地方でも医療費助成が充実している自治体はあります。移住支援金と医療費助成の組み合わせで、トータルの子育てコストを検討しましょう。
おすすめ: 石川県金沢市・富山県富山市・長野県松本市など18歳まで助成のA〜Sランク地方都市
ケース5:東京近郊で家賃を抑えたい家庭
東京23区はSランクですが家賃が高めです。埼玉・千葉のSランク自治体は医療費助成が同水準でありながら家賃が低い場合があります。
おすすめ: さいたま市・川口市・千葉市・松戸市・船橋市など
子育てのしやすさを総合的に比較したい方は子育てしやすいまちランキングもご参照ください。
子ども医療費助成の最新動向(2026年)
全国的な18歳拡大の波
近年、子どもの医療費助成は全国的に18歳までの拡大が急速に進んでいます。2020年頃には15歳(中学卒業)までが標準的でしたが、2024〜2026年にかけて多くの自治体が18歳まで拡大しています。
この背景には以下の要因があります。
少子化対策の一環として 国全体の少子化対策の文脈で、子育て支援の充実が地方自治体にも求められるようになっています。国の補助金制度も拡充され、市区町村が独自拡充しやすい財政環境が整ってきています。
自治体間の競争 「うちの市は18歳まで無料」と広報することで子育て世帯の移住を促進する効果があり、人口減少に悩む自治体が積極的に拡充する動きが見られます。
首長・議会の方針転換 選挙公約として「子どもの医療費無料化」を掲げる候補が増え、当選後に実行するケースが増えています。
2024〜2026年の主な拡大事例
| 自治体 | 変更内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 福岡市 | 15歳→18歳に拡大 | 2024年1月 |
| 横浜市 | 15歳→18歳に拡大予定 | 2026年6月 |
| 川崎市 | 15歳→18歳に拡大予定 | 2026年9月 |
| 仙台市 | 拡大検討中 | 時期未定 |
所得制限撤廃の動き
かつては所得制限がある自治体が多かったですが、近年は所得制限を撤廃する方向に動く自治体が増えています。共働きで世帯収入が高い家庭でも子どもの医療費助成を受けられるようになる流れで、より公平な制度設計が進んでいます。
現物給付化の推進
一旦全額支払って後で還付を受ける「償還払い」から、窓口で自己負担なく受診できる「現物給付」への移行も全国的に進んでいます。現物給付に対応している医療機関が増え、利用者の利便性が大幅に向上しています。
子どもの医療費助成と他の子育て支援制度を組み合わせる
医療費助成は子育て支援の一つに過ぎません。引越し先を選ぶ際は、医療費助成と他の支援制度を組み合わせてトータルコストを比較することが重要です。
医療費助成と合わせて確認すべき制度
1. 出産祝い金・出産一時金 自治体独自の出産祝い金は、自治体によっては数十万円になることもあります。特に人口確保に力を入れている地方自治体では手厚い出産祝い金を設けているケースがあります。全国の出産祝い金ランキングは全国出産祝い金ランキングをご覧ください。
2. 保育料の水準 保育料は家庭によっては最大で年間50万円以上の差になることもあります。医療費助成が充実していても保育料が高ければトータルコストは不利になる場合があります。保育料の比較は保育料比較の完全ガイドでご確認ください。
3. 学校給食費の無償化 給食費の無償化を実施している自治体も増えています。小学校6年間・中学校3年間の給食費は子ども1人あたり数十万円になるため、無償化の有無は大きな差です。
4. 移住支援金 地方移住を検討している場合、移住支援金が100万円以上になる自治体もあります。医療費助成と移住支援金を組み合わせると、地方移住のコスト優位性がさらに高まります。詳しくは移住支援金の完全ガイドをご覧ください。
5. 子育て関連の独自給付金 自治体によっては、入学祝い金・入園祝い金・育児用品の無料配布など独自の子育て支援金を設けているところもあります。
総合的な子育てコスト比較の考え方
| 支援種別 | 差が大きい | 差が小さい |
|---|---|---|
| 医療費助成(0〜18歳) | 最大26万円の差(子ども2人) | — |
| 出産祝い金 | 最大100万円超の差 | 国一律50万円部分 |
| 保育料 | 最大年50万円の差 | 国の無償化(3〜5歳) |
| 給食費 | 年4〜7万円の差(無償化の有無) | — |
| 移住支援金 | 最大100万円超(一時金) | — |
医療費助成の申請を忘れがちなシーン
医療費助成は申請しないと受けられません。申請を忘れやすいシーン別に注意点をまとめます。
シーン1:出産直後
出産直後は育児で忙しく、行政手続きを後回しにしがちです。出生届の提出と同時に医療費助成の申請もできる自治体が増えていますので、出生届を出す際に担当窓口で確認しましょう。
シーン2:転居後
転居後の行政手続きは転入届、マイナンバー、運転免許証、保険証など多岐にわたります。この中で医療費助成の申請を忘れてしまうケースがあります。転居後の手続きチェックリストに必ず「医療費助成の申請」を入れましょう。
申請前に病院に連れて行った場合、領収書を持参して後日還付申請できる自治体もありますが、期限が設けられているため早めに対応が必要です。
シーン3:子どもが年齢に達したとき
自治体によっては、助成対象年齢になったときに自動更新でなく改めて申請が必要なケースがあります。特に制度が変わって助成対象年齢が拡大された際(例:15歳から18歳に拡大)は、15歳以上のお子さんについて新たに申請が必要になる場合があります。
シーン4:保険証が変わったとき
転職・就職・退職などで加入する健康保険が変わった場合、保険証の変更を医療費助成の担当窓口に届け出る必要があります。届け出が遅れると受給資格が一時停止になる場合があります。
医療費助成を受けながら利用できる医療機関の範囲
基本的な対象医療機関
医療費助成は、健康保険が適用される医療機関での受診が対象です。近年は多くの自治体で県内・都内全域の保険医療機関で現物給付が受けられるようになっています。
都道府県をまたいだ受診
居住している都道府県以外の医療機関で受診した場合、現物給付が使えない場合があります。たとえば東京23区に住んでいて神奈川県の病院に行った場合、一旦自己負担して後日還付申請をするケースが多いです。
旅行先や帰省先での受診、通勤先の近くの病院に通っている場合は、事前に自治体に確認しておくことをお勧めします。
夜間・休日の救急受診
救急受診も医療費助成の対象です。夜間や休日の救急外来でも、健康保険証と医療費助成証を持参すれば助成が受けられます。
よくある質問(FAQ)
医療費助成に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 医療費助成は自動的に適用されますか?
いいえ、原則として自治体への申請が必要です。子どもが生まれたとき・他の市区町村から転入したときは、速やかに申請手続きを行ってください。申請前の受診は助成対象外になる場合があります。
Q2. 引越し後すぐに医療費助成は使えますか?
転入届を提出し、医療費助成の申請をしてから受給者証が交付されるまで1〜2週間程度かかる場合があります。その間に受診が必要な場合は、一旦全額自己負担(3割)となり、後日償還払いで還付を受けるケースもあります。詳細は転入先の自治体窓口にご確認ください。
Q3. 転出元の自治体で使っていた受給者証は転入先でも使えますか?
使えません。転入先の自治体で新たに申請・交付を受ける必要があります。
Q4. 所得制限の基準はどうやって確認できますか?
各自治体の公式サイトか、子育て支援課・医療助成係の窓口に問い合わせてください。所得制限の計算方法(前年度の課税所得・控除の考え方など)は自治体により異なります。
Q5. 医療費助成の対象は保険適用のみですか?
基本的には健康保険適用の医療費が対象です。自由診療(美容整形・予防接種など保険外の診療)は対象外となります。ただし自治体によっては予防接種費用の独自補助を設けている場合もあります。
Q6. 歯科治療や眼科も医療費助成の対象ですか?
はい、健康保険が適用される歯科治療・眼科受診も対象です。ただし矯正歯科(審美目的)など保険適用外の治療は対象外です。
Q7. 18歳を超えると医療費助成はなくなりますか?
現行の多くの自治体では18歳(高校3年生の年度末)を超えると助成は終了します。大学生・社会人になると自己負担が発生します。一部の自治体では大学生世代まで延長する動きもありますが、2026年4月時点では少数です。
Q8. 医療費助成を受けられなかった場合の還付申請はできますか?
受給者証を持っていながら手続きを失念して全額支払ってしまった場合は、領収書を持参して自治体の窓口で還付申請ができるケースがあります。ただし期限や要件があるため、早めに窓口に相談してください。
Q9. 子どもが複数の市区町村で受診した場合は?
住民票がある自治体の受給者証を使います。他の市区町村でも、現物給付の対象医療機関であれば受給者証を提示することで助成が受けられます。ただし対象医療機関の範囲は自治体により異なるため、受診前に確認を推奨します。
Q10. 医療費助成と高額療養費制度は重複適用されますか?
高額療養費制度は健康保険の自己負担額が一定額を超えた場合に適用されます。医療費助成が先に適用されて自己負担がゼロまたは少額になる場合、高額療養費の適用余地がなくなることもあります。詳細は健康保険組合や国民健康保険の窓口にご確認ください。
医療費助成と子どもの健康管理
医療費助成制度は単に「お金が節約できる」だけでなく、子どもの健康管理そのものに影響します。
医療費が気になると「様子見」が増える
子どもの医療費に自己負担が発生する環境では、「少し様子を見てから病院に行こう」と判断する場面が増えます。軽症のうちに受診すれば早期回復できるケースでも、受診を遅らせることで症状が悪化するリスクがあります。
Sランクの自治体では医療費が実質ゼロのため、「少し熱が出た」「咳が続いている」という段階で気軽に受診できます。これは子どもの健康管理において大きなメリットです。
定期的な健診・予防接種
多くの自治体では定期予防接種は別途助成制度があります。任意接種(インフルエンザワクチン・おたふくかぜワクチンなど)については自治体独自の助成がある場合とない場合があります。
主な定期予防接種(一般的に自治体助成あり)
- BCG
- 四種混合(DPT-IPV)
- ヒブ(Hib)
- 小児用肺炎球菌
- 麻しん風しん(MR)
- 水痘(水ぼうそう)
- 日本脳炎
- HPV(子宮頸がん)
任意接種(自治体により助成内容が異なる)
- インフルエンザ
- おたふくかぜ
- ロタウイルス(定期接種化済みだが確認を推奨)
予防接種の助成内容も自治体によって差があるため、転居後は担当窓口で確認することをお勧めします。
歯科受診のしやすさ
乳歯の虫歯は永久歯にも影響を与えることがあります。医療費助成が充実している自治体では歯科受診のハードルも下がり、子どもの歯の健康を守りやすくなります。
Sランクの自治体では歯科受診も自己負担ゼロのため、「歯がちょっと気になる」という段階で早期受診しやすい環境が整っています。
眼科・耳鼻科・皮膚科
子どもはアレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・弱視など、複数の診療科に定期的に通院が必要なケースがあります。医療費助成が充実していると、こうした長期的な通院コストも大幅に抑えられます。
2026年以降の医療費助成制度の展望
国による制度の一元化議論
日本では医療費助成の内容が自治体によってバラバラであることへの問題意識が高まっており、国が主導して全国一律で一定水準の助成を保証する方向の議論が進んでいます。
将来的には「どこに住んでいても18歳まで自己負担なし」が標準になる可能性もありますが、2026年4月時点では地域差が大きい状態が続いています。
少子化対策パッケージとの連動
こども家庭庁が推進する少子化対策パッケージには、医療費助成の充実も含まれています。国の補助金が増額されれば、地方の財政が厳しい自治体でも制度を拡充しやすくなります。
医療費助成のデジタル化
マイナンバーカードを活用した医療費助成の電子化も進んでいます。将来的には医療費助成証を持ち歩かなくても、マイナンバーカードだけで受診できる仕組みが全国的に広がると予想されます。
医療費助成の計算例:年齢別・受診回数別シミュレーション詳細
家族構成・子どもの健康状態・受診頻度によって医療費助成の恩恵は大きく変わります。詳細なシミュレーションで、住む自治体の選択がどれだけ家計に影響するかを確認してください。
パターンA:健康的な子ども(年間受診6回)
子どもが比較的健康で年間6回(2か月に1回)程度の受診の場合。
年間受診6回は全市共通で3,000円です。 差額/年は全市共通で3,000円です。
| 年齢 | 1回の窓口負担(3割) | Sランク自己負担 |
|---|---|---|
| 0〜2歳 | 約500円(検診除く) | 0円 |
| 3〜5歳 | 約500円 | 0円 |
| 6〜11歳 | 約500円 | 0円 |
| 12〜14歳 | 約500円 | 0円 |
| 15〜17歳(Bランク対象外) | 約500円 | 0円(Sランク) |
子ども1人を18年間育てる場合の差額(Sランク vs Dランク(6歳以降3割負担)):
- 差額 = 3,000円 × 12年(6〜17歳) = 36,000円
- 子ども2人なら = 72,000円
パターンB:アレルギー・持病あり(年間24回)
アレルギー性鼻炎・アトピー・喘息などで毎月2回通院する場合。
1回の窓口負担は全市共通で約500円です。 年間受診24回は全市共通で12,000円です。 差額/年は全市共通で12,000円です。
| 年齢 | Sランク自己負担 |
|---|---|
| 0〜5歳(未就学) | 0円 |
| 6〜11歳(小学生) | 0円 |
| 12〜14歳(中学生) | 0円 |
| 15〜17歳(高校生) | 0円(Sランク) |
- 18年間の総差額(Sランク vs Dランク)= 12,000円 × 12年 = 144,000円
- 子ども2人なら = 288,000円
パターンC:入院を伴う大きな病気(年1回入院)
子どもが年に1回入院(平均入院日数5日、1日1万円程度の3割負担)する場合。
入院の3割負担は1日約3,000円 × 5日 = 15,000円/回
| ランク | 自己負担/入院 | 年間 | 18年間合計 |
|---|---|---|---|
| Sランク | 0円 | 0円 | 0円 |
| Dランク(6歳以降3割) | 15,000円 | 15,000円 | 180,000円(12年間) |
入院が発生する年は特に差が大きくなります。子どもが入院するような重病・大怪我の際に、医療費の心配を完全にしなくて済む環境はメンタル面でも大きなメリットです。
出典一覧
本記事は以下の公式資料・データをもとに作成しています。情報は2026年4月時点のものです。制度は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
- こども家庭庁「子ども・子育て支援」 https://www.cfa.go.jp/
- 厚生労働省「子どもの医療費助成」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/
- 東京都「子育て支援・医療費助成」 https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/
- 横浜市「子どもの医療費助成」 https://www.city.yokohama.lg.jp/kenko-iryo-fukushi/kenko-iryo/iryohijosei/shino/child.html
- 川崎市「子どもの医療費助成」 https://www.city.kawasaki.jp/450/page/0000051484.html
- さいたま市「子育て支援」 https://www.city.saitama.jp/
- 大阪市「子どもの医療費助成」 https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/
- 名古屋市「医療費助成制度」 https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000013491.html
- 福岡市「子どもの医療費助成」 https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo/
- 札幌市「子どもの医療費助成」 https://www.city.sapporo.jp/kodomo/
- 神戸市「子どもの医療費助成」 https://www.city.kobe.lg.jp/a64300/
- 京都市「医療費助成」 https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/
- 神奈川県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.kanagawa.jp/
- 埼玉県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.saitama.lg.jp/
- 千葉県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.chiba.lg.jp/
- 大阪府「子どもの医療費助成」 https://www.pref.osaka.lg.jp/
- 愛知県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.aichi.jp/
- 兵庫県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.hyogo.lg.jp/
- 福岡県「子どもの医療費助成」 https://www.pref.fukuoka.lg.jp/
- 北海道「子どもの医療費助成」 https://www.pref.hokkaido.lg.jp/
まとめ:医療費助成で選ぶ移住・引越し先
本記事の内容を整理します。
子どもの医療費助成の最高水準はSランク(18歳まで・自己負担ゼロ・所得制限なし)です。東京23区はすべての区でSランクを達成しており、全国でも最高水準です。政令市では神戸市のみがSランクを達成しています。首都圏では埼玉・千葉の主要都市にもSランク自治体が多く、東京23区と遜色ない制度が整っています。
子ども2人を18歳まで育てる場合、SランクとDランクでは最大28万円以上の差(アレルギーなど持病ありの場合)が生まれます。住む自治体の選択が家計に与えるインパクトは非常に大きいといえます。
引越し・移住を検討している方は、医療費助成の内容を必ず確認してください。また、保育料・給食費・出産祝い金など他の子育て支援制度との組み合わせで、トータルの子育てコストを比較することをお勧めします。
最新の制度情報は必ず各自治体の公式サイトまたは窓口でご確認ください。
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免責事項
本記事の情報は2026年4月時点のものです。子どもの医療費助成制度は各自治体の予算・方針により変更されることがあります。引越しや移住の判断の前に、必ず転入予定の自治体公式サイトまたは窓口で最新の制度内容をご確認ください。
本記事は情報提供を目的としており、特定の自治体への移住を推奨するものではありません。家庭の状況・ご要望に応じて総合的にご判断ください。
医療費助成の申請・手続きに関する具体的な質問は、住民票のある(または転入予定の)市区町村の子育て支援課・医療助成係にお問い合わせください。
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引越し料金は業者によって大きく異なります。複数社の見積もりを比較して、最適な業者を見つけよう。
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本記事の情報は2026年4月時点の各自治体公式サイトの情報に基づいています。制度は変更される場合があります。最新情報は各自治体の公式サイトまたは窓口でご確認ください。