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  3. 出産祝い金ランキング【2026年最新】全国の自治体独自制度を徹底比較

本ページのデータは各自治体の公式サイトから2026年4月時点の公開情報を収集・整理したものです。

出産祝い金ランキング【2026年最新】全国の自治体独自制度を徹底比較

公開日: 2026年4月9日 / 最終更新: 2026年4月14日

データ出典: 各自治体の公式サイトから2026年4月時点の情報を収集

結論から言うと、自治体独自の出産祝い金で最も手厚いのは港区(最大81万円)です。 次いで千代田区(最大45万円)、渋谷区(10万円)と続きます。ただし、これは国の出産育児一時金50万円や出産・子育て応援交付金10万円とは別の「自治体独自の上乗せ制度」です。国の制度と自治体独自制度を混同すると判断を誤るため、本記事では3階層に分けて徹底解説します。


> **本記事のデータは各自治体の公式サイトから2026年4月時点の公開情報を収集したものです。


2. 【重要】国が一律給付する3つの制度

自治体独自の出産祝い金を見る前に、まず国の制度を正確に把握しましょう。以下の3つの制度は、日本全国どこに住んでいても同じ条件で受けられます。

2-1. 出産育児一時金:50万円

出産育児一時金は、健康保険(国民健康保険または社会保険)から支給される一時金です。2023年4月に42万円から50万円に増額されましました。

項目内容
金額50万円(1児につき)
対象健康保険に加入している被保険者または被扶養者
支給元加入している健康保険組合・協会けんぽ・国民健康保険
支給方法直接支払制度(医療機関へ直接支払い)が主流
双子の場合2人分=100万円
増額時期2023年4月から50万円に引き上げ

出典: 厚生労働省「出産育児一時金の支給額・支払方法について」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shussan/index.html

直接支払制度を利用する場合、出産費用が50万円以内であれば窓口での自己負担はゼロになります。出産費用が50万円を超えた場合は、超過分を自己負担として支払います。逆に、出産費用が50万円未満だった場合は、差額を後日申請して受け取ることができます。

2-2. 出産・子育て応援交付金:合計10万円相当

2023年1月から始まった「伴走型相談支援と経済的支援の一体的実施事業」に基づく交付金です。一般的に「出産・子育て応援交付金」と呼ばれています。

項目内容
妊娠届出時5万円相当(出産応援ギフト)
出生届出後5万円相当(子育て応援ギフト)
合計10万円相当
支給形態現金・電子クーポン・カタログギフトなど(自治体により異なる)
対象全ての妊産婦
条件面談(伴走型相談支援)への参加

出典: こども家庭庁「妊婦のための支援給付(出産・子育て応援交付金)」 https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-mirai/

この交付金は国の制度ですが、実際の支給手続きは市区町村が行います。そのため、支給の形態(現金か電子クーポンか)は自治体によって異なります。金額自体は全国一律で合計10万円相当です。

2-3. 児童手当:0歳から高校卒業まで

2024年10月の制度改正で大幅に拡充されましました。所得制限が撤廃され、第3子以降の増額も強化されています。

子どもの年齢第1子・第2子第3子以降
0歳〜2歳月15,000円月30,000円
3歳〜高校卒業月10,000円月30,000円
所得制限なし(2024年10月撤廃)なし

出典: こども家庭庁「児童手当制度のご案内(2024年10月改正版)」 https://www.cfa.go.jp/policies/jidouteate/

ばあば
ばあば
国の制度だけでも、出産育児一時金50万円と出産・子育て応援交付金10万円で合計60万円。さらに児童手当が毎月入るのね。これは全国どこに住んでも同じ金額なの?
パパ
パパ
そうだよ。国の制度は住む場所で変わらない。ここから先が自治体による「上乗せ」の話になるんだ。港区の81万円とか千代田区の45万円というのは、この国の60万円とは別に、自治体が独自に出しているお金だよ。

国の制度まとめ:全国共通でもらえる金額

制度名金額時期
出産育児一時金50万円出産時
出産応援ギフト5万円相当妊娠届出時
子育て応援ギフト5万円相当出生届出後
児童手当(0〜2歳)月15,000円毎月

これらに加えて、自治体独自の制度がある場合は「上乗せ」としてさらに受け取れます。次章から、自治体独自制度のランキングを見ていきましょう。


3. 出産祝い金ランキングTOP:自治体独自制度の金額比較

ここからが本題です。以下のランキングは、国の制度(出産育児一時金50万円・出産子育て応援交付金10万円)とは別に、自治体が独自の財源で支給している出産祝い金・出産費用助成の金額比較です。

自治体独自の出産祝い金ランキング

順位自治体独自制度の金額制度名支給形態出典
1位港区最大81万円出産費用助成現金(実費助成)港区公式
2位千代田区最大45万円誕生準備手当現金千代田区公式
3位渋谷区10万円ハッピーマザー出産助成金現金渋谷区公式
4位横浜市最大9万円出産費用助成金現金(実費助成)横浜市公式
5位さいたま市5万円(第3子以降)多子世帯支援給付金現金さいたま市公式
6位中央区3万円出産祝い(区内共通買物券)買物券中央区公式
7位町田市1万円分こども商品券商品券まちだ子育てサイト
ママ
ママ
港区の81万円って桁違いだけど、現金でもらえるの?
パパ
パパ
港区の場合は「出産費用助成」という制度で、実際にかかった出産費用から出産育児一時金50万円を引いた差額を区が助成する仕組みなんだ。つまり出産費用が131万円かかった場合、50万円は国の制度、残り81万円を港区が助成してくれる。上限は81万円だよ。

独自制度がない主要自治体

以下の主要自治体は、2026年4月時点で自治体独自の出産祝い金・出産費用助成制度がありません。国の出産育児一時金と出産・子育て応援交付金のみが対象です。

独自の出産祝い金は全市共通でなしです。

自治体備考
川崎市国の制度のみ
相模原市国の制度のみ
藤沢市国の制度のみ
所沢市国の制度のみ
千葉市国の制度のみ
船橋市国の制度のみ
松戸市国の制度のみ
市川市国の制度のみ
柏市国の制度のみ
八王子市国の制度のみ
立川市国の制度のみ
武蔵野市国の制度のみ
三鷹市国の制度のみ
さいたま市(第1・2子)第3子以降のみ5万円

独自制度がないからといって、子育て支援が劣っているとは限りません。川崎市や松戸市は医療費助成や給食費無料化で手厚い支援を行っています。出産祝い金は子育て支援の一部にすぎないため、総合的に比較することが重要です。

実際に子育てしやすい街を選ぶ際は、出産時の一時金だけでなく、0歳から18歳までの18年間にわたって利用できる制度の充実度を見るべきです。毎月の医療費助成、小中学校9年間の給食費、保育料の減免など、継続的な支援の方が家計への累積的な影響は大きくなります。

例えば、医療費助成が18歳まで完全無料の自治体と、小学校までしか無料でない自治体では、子ども1人あたり中学・高校の6年間で数十万円の差が出ます。給食費が完全無料の自治体なら、小中学校9年間で子ども1人あたり50万円以上の負担軽減になります。こうした長期的な視点で自治体を比較する方法は、子育てしやすい街ランキングで詳しく解説しています。

金額別の分布

金額帯自治体数主な自治体
10万円以上3自治体港区、千代田区、渋谷区
5万円〜10万円未満2自治体横浜市、さいたま市(第3子以降)
1万円〜5万円未満2自治体中央区、町田市
独自制度なし30自治体以上川崎市、千葉市、武蔵野市 等

この表から明らかなように、自治体独自の出産祝い金がある自治体は少数派です。大半の自治体は国の制度のみとなっています。独自制度がある自治体は、財政力が高い東京都心の区に集中している傾向があります。

子育て支援の全体像を把握したい方は、子育てしやすい街ランキングも参考にしてください。出産祝い金だけでなく、医療費助成・給食費・保育料まで含めた総合比較を行っています。


4. 港区・千代田区が突出している理由

4-1. 港区:最大81万円の出産費用助成

港区の出産費用助成は、他の自治体と比較して圧倒的な金額です。この制度が存在する理由と仕組みを解説します。

#### 港区の出産費用助成の仕組み

項目内容
制度名出産費用助成
助成上限81万円
対象港区に住民登録がある方の出産
計算方法出産費用の自己負担額(出産育児一時金50万円を除く)を助成
合計上限出産費用131万円まで実質自己負担ゼロ
所得制限なし
支給形態現金(実費精算)

出典: 港区「出産費用の助成」 https://www.city.minato.tokyo.jp/

港区の出産費用助成は、「出産祝い金」というよりも「出産費用の実費補填」に近い制度です。都心の産院は出産費用が高額になりがちで、50万円の出産育児一時金では足りないケースが多くあります。港区はこの差額を区の財源で補助しています。

#### なぜ港区はこれだけの助成ができるのか

港区は東京23区の中でも突出した財政力を持っています。

指標港区の数値23区平均
財政力指数1.30以上約0.8〜1.0
1人あたり区税収入約60万円約25万円
特別区税収入約1,900億円約500億円

港区には国内外の大企業の本社が数多く集中しており、法人住民税をはじめとする法人関連の税収が非常に高い水準にあります。この財政的余裕が、最大81万円という全国トップクラスの出産費用助成を可能にしています。

港区の子育て支援制度の全体像は港区の子育て支援で詳しく解説しています。

4-2. 千代田区:最大45万円の誕生準備手当

千代田区も港区に次ぐ手厚い出産支援制度を設けています。

項目内容
制度名誕生準備手当
金額最大45万円
対象千代田区に住民登録がある方の出産
所得制限なし
支給形態現金

出典: 千代田区「誕生準備手当」 https://www.city.chiyoda.lg.jp/

千代田区は人口が約6.7万人と23区で最も少ない区ですが、官公庁や大企業が集中する日本の中枢です。区の財政力は港区同様に高く、少ない人口に対して豊富な税収を子育て支援に充てています。

千代田区の場合は港区と異なり、出産費用の実費精算ではなく「誕生準備手当」として定額で支給されます。出産費用が安く済んだ場合でも満額を受け取れるため、実質的には港区よりも使い勝手がよい側面があります。

千代田区の子育て支援制度の全体像は千代田区の子育て支援で詳しく解説しています。

4-3. 港区と千代田区を比較

比較項目港区千代田区
独自助成の最大額81万円45万円
制度の性質実費助成(かかった分だけ)定額支給
出産費用が安かった場合実費分のみ満額受け取れる
出産費用が高額だった場合最大81万円まで全額カバー45万円が上限
所得制限なしなし
国の制度との合計最大141万円最大105万円
ばあば
ばあば
港区は出産費用が高くても安心だけど、千代田区は出産費用が安く済んでも45万円もらえるのね。どちらがお得かは出産する病院にもよるわね。
じいじ
じいじ
大事なのは、どちらも「住民登録がある方」が対象ということじゃ。出産前に引っ越す場合は、転入届の時期に注意が必要じゃぞ。制度の対象になるかどうかは、出産日時点での住民登録で決まることが多い。各区の窓口で事前に確認するのが確実じゃ。

5. 東京23区の出産祝い金を全区比較

東京23区は、国の制度に加えて東京都独自の制度(赤ちゃんファーストなど)も共通で受けられます。区による差が出るのは「区独自の制度」の部分です。

5-1. 東京23区の出産祝い金比較テーブル

区名区独自の出産祝い金制度名支給形態出典
港区最大81万円出産費用助成現金(実費助成)港区公式
千代田区最大45万円誕生準備手当現金千代田区公式
渋谷区10万円ハッピーマザー出産助成金現金渋谷区公式
中央区3万円出産祝い(区内共通買物券)買物券中央区公式

5-2. 東京23区で出産した場合の受取額シミュレーション

東京都内で出産する場合、国の制度+東京都の制度+区独自の制度の3階層全てを受けられます。以下は第1子を出産した場合の合計受取額のシミュレーションです。

項目港区千代田区渋谷区中央区その他19区
国:出産育児一時金50万円50万円50万円50万円50万円
国:出産・子育て応援交付金10万円10万円10万円10万円10万円
都:赤ちゃんファースト10万円相当10万円相当10万円相当10万円相当10万円相当
区独自制度最大81万円最大45万円10万円3万円0円
合計最大151万円最大115万円80万円73万円70万円

この表からわかる通り、区独自制度がない19区でも、国と東京都の制度を合わせると約70万円相当を受けられます。港区の場合は最大151万円ですが、81万円の差額助成は実際にかかった出産費用による実費精算です。

ママ
ママ
70万円と151万円だと、かなり差があるように見えるけど......。
パパ
パパ
港区の81万円は出産費用の実費助成だから、出産費用が50万円以内で済めば助成金はゼロになる。実際に差が出るのは、都心の高額な産院で出産する場合だね。分娩費用が120万円かかる産院なら、港区に住んでいれば自己負担がほぼゼロになるけど、他の区だと70万円の自己負担が発生する計算になる。

5-3. 23区の出産祝い金で注目すべきポイント

東京23区の出産祝い金で押さえておくべきポイントは以下の3つです。

1. 独自制度があるのは4区のみ

23区中、区独自の出産祝い金・出産費用助成があるのは港区・千代田区・渋谷区・中央区の4区だけです。残り19区は国と東京都の制度のみとなります。

2. 支給形態が異なる

港区は実費助成(出産費用の差額精算)、千代田区は定額現金支給、渋谷区も現金支給ですが、中央区は買物券です。現金か買物券かで使い勝手が異なります。

3. 所得制限は4区ともなし

港区・千代田区・渋谷区・中央区の4区とも、出産祝い金に所得制限はありません。高所得世帯でも対象になります。

東京23区の子育て支援を総合的に比較したい方は、東京23区の子育て支援完全比較をご覧ください。


6. 首都圏主要都市の出産祝い金比較

東京23区以外の首都圏主要都市についても、出産祝い金の有無と金額を比較します。

6-1. 神奈川県の主要都市

自治体独自の出産祝い金制度名金額出典
横浜市あり出産費用助成金最大9万円横浜市公式

横浜市の出産費用助成金は、出産育児一時金50万円を超えた分の出産費用について、最大9万円を助成する制度です。港区ほどの金額ではありませんが、横浜市は人口370万人を超える大都市としてはかなり手厚い独自制度を持っています。

横浜市の出産費用助成金の詳細は以下の通りです。

項目内容
制度名出産費用助成金
助成上限9万円
対象横浜市に住民登録がある方の出産
計算方法出産費用から出産育児一時金50万円を引いた差額を助成(上限9万円)
所得制限なし
支給形態現金(実費精算)

出典: 横浜市「出産費用助成金」 https://www.city.yokohama.lg.jp/

横須賀市は独自の出産子育て応援祝い金制度を設けています。横須賀市は人口減少対策に積極的で、移住支援とセットで子育て支援を充実させています。

一方、川崎市は出産祝い金の独自制度はありませんが、子どもの医療費助成は18歳まで所得制限なしで無料と、別の分野で手厚い支援を行っています。

6-2. 埼玉県の主要都市

自治体独自の出産祝い金制度名金額出典
さいたま市(第3子以降)あり多子世帯支援給付金5万円さいたま市公式

さいたま市は第3子以降に限り5万円の多子世帯支援給付金がありますが、第1子・第2子には独自の出産祝い金はありません。一方で、川越市・越谷市・川口市は独自の出産・子育て応援制度を設けており、埼玉県内でも自治体によって対応が分かれています。

川口市の「赤ちゃんにっこり応援金」は、名前の通り出産を祝う性格の給付金で、川口市に住民登録がある方が対象です。埼玉県の自治体は東京都と比べて財政力では劣りますが、独自の工夫で子育て支援を打ち出している自治体が増えています。

さいたま市の子育て支援についてはさいたま市の子育て支援で詳しく解説しています。

6-3. 千葉県の主要都市

独自の出産祝い金は全市共通でなしです。 備考は全市共通で国の制度のみです。

自治体
千葉市
船橋市
松戸市
市川市
柏市

千葉県の主要都市には、独自の出産祝い金制度を持つ自治体がありません。ただし、松戸市は「子育てしやすい街」として知られ、給食費の無料化や保育園の整備で高い評価を受けています。出産祝い金の有無だけで判断するのは早計です。

6-4. 東京都(23区外)の主要都市

自治体独自の出産祝い金制度名金額出典
町田市ありこども商品券1万円分まちだ子育てサイト

東京都の市部(23区外)では、町田市がこども商品券1万円分を支給しています。23区外の自治体は23区と比べて財政力が低いため、独自の出産祝い金制度を設けている自治体は少ない傾向にあります。

ただし、東京都の制度(赤ちゃんファースト・018サポート)は市部でも受けられるため、23区外でも都内に住んでいる限り一定の上乗せがあります。


7. 都市部と地方の違い

出産祝い金に関して、都市部と地方では根本的に事情が異なります。

7-1. 都市部の特徴

特徴内容
財政力高い(特に東京都心区)
出産費用高い(都心は70〜130万円が相場)
独自制度の傾向出産費用助成型(実費精算)が多い
代表的な自治体港区、千代田区、渋谷区

都市部、特に東京都心の自治体は、高い出産費用をカバーするための「出産費用助成」型の制度が主流です。港区の81万円も横浜市の9万円も、いずれも出産費用の自己負担を軽減する目的で設計されています。

7-2. 地方の特徴

特徴内容
財政力低い〜中程度
出産費用比較的安い(40〜60万円が相場)
独自制度の傾向定額給付型・移住支援連動型が多い
代表的な自治体過疎地域の自治体

地方の自治体は、人口減少対策の一環として出産祝い金を設けるケースがあります。「出産祝い金100万円」といった大型給付を打ち出す過疎地域の自治体も存在しますが、多くの場合は移住者限定であったり、出生順位(第3子以降のみ)に条件がついていたりします。

7-3. 都市部 vs 地方:トータルコストの比較

出産祝い金だけを見ると地方の方が手厚い場合がありますが、家賃・生活費・教育環境・通勤時間などを含めたトータルコストで考える必要があります。

比較項目都市部(港区)郊外(松戸市)地方(例:人口減少自治体)
出産祝い金(独自)最大81万円0円50〜100万円(条件付き)
家賃(3LDK)25〜40万円/月8〜12万円/月3〜5万円/月
年間家賃差基準年間約200万円安い年間約300万円安い
出産費用80〜130万円40〜60万円35〜50万円
医療費助成18歳まで無料18歳まで無料自治体による
保育園の入りやすさ競争率高い中程度比較的入りやすい
ママ
ママ
出産祝い金だけで住む場所を決めるのは危険ね。
パパ
パパ
その通り。港区は出産祝い金が81万円もあるけど、家賃が月30万円以上かかる。松戸市は出産祝い金ゼロでも、家賃が月10万円前後で済む。年間で240万円の差がある。出産祝い金の一時金より、毎月の固定費の方が家計へのインパクトが大きいよ。

出産祝い金と生活コストを含めた総合比較は、移住おすすめ自治体ガイドで解説しています。


8. 第1子・第2子・第3子で変わる金額

出産祝い金は、第何子かによって金額が変わる自治体があります。特に第3子以降に手厚い制度を設けている自治体が増えています。

8-1. 出生順位別の制度比較

自治体第1子第2子第3子以降備考
港区最大81万円最大81万円最大81万円出生順位による差なし
千代田区最大45万円最大45万円最大45万円出生順位による差なし
渋谷区10万円10万円10万円出生順位による差なし
さいたま市0円0円5万円第3子以降のみ対象
中央区3万円3万円3万円出生順位による差なし

8-2. 国の児童手当も第3子以降で増額

国の制度である児童手当も、第3子以降は増額されます。

第3子以降は全市共通で月30,000円です。

年齢第1子・第2子差額(月額)
0〜2歳月15,000円+15,000円
3歳〜高校卒業月10,000円+20,000円

第3子以降は児童手当だけで年間最大36万円(月3万円)を受給できます。自治体独自の第3子向け給付金とあわせると、国・自治体の両方から優遇される形になります。

8-3. 多子世帯が注目すべき自治体

多子世帯(3人以上の子どもがいる世帯)に特に手厚い自治体を整理します。

自治体多子世帯向けの独自制度内容
さいたま市多子世帯支援給付金第3子以降に5万円
港区出産費用助成(子ども全員同額)第何子でも最大81万円
千代田区誕生準備手当(子ども全員同額)第何子でも最大45万円
じいじ
じいじ
第3子以降を優遇する制度は増えとるが、「第3子」の数え方に注意が必要じゃ。自治体によっては「18歳未満の子どもが3人いる場合」に限定される場合がある。上の子が18歳以上になると第3子ではなくなるケースがあるから、必ず自治体の窓口で確認するんじゃぞ。

9. 東京都独自の制度:赤ちゃんファースト・018サポート

東京都に住んでいる方は、国の制度に加えて東京都独自の制度も受けられます。これは23区だけでなく、市部・町村部でも同じです。

9-1. 赤ちゃんファースト(東京都出産応援事業)

項目内容
制度名赤ちゃんファースト(東京都出産応援事業)
金額10万円相当
支給形態カタログギフト(専用サイトから商品・サービスを選択)
対象東京都内に住所がある方で、出生届を出した方
所得制限なし
申請方法出生届提出後、専用サイトで申込み

出典: 東京都福祉局「赤ちゃんファースト」 https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/

赤ちゃんファーストは東京都が独自に実施している制度で、国の出産・子育て応援交付金(10万円相当)とは別の制度です。東京都に住んでいれば、国の10万円+都の10万円=合計20万円相当を受けられます。

カタログギフトの内容は、ベビーカー・チャイルドシート・家電・食材・おむつなど多岐にわたります。現金ではありませんが、育児に必要なものを選べるため実用性は高い制度です。

9-2. 018サポート(東京都)

項目内容
制度名018(ゼロイチハチ)サポート
金額月5,000円(年間6万円)
対象年齢0歳〜18歳
所得制限なし
支給方法指定口座への振込

出典: 東京都「018サポート」 https://018support.metro.tokyo.lg.jp/

018サポートは、0歳から18歳までの子どもに月5,000円を支給する東京都独自の制度です。18年間受給した場合の総額は108万円になります。

9-3. 東京都在住の場合の受取額まとめ

東京都に住んでいる場合、国+都の制度だけで以下の金額を受けられます。

制度金額備考
国:出産育児一時金50万円一時金
国:出産・子育て応援交付金10万円相当一時金
都:赤ちゃんファースト10万円相当カタログギフト
都:018サポート月5,000円(年間6万円)継続給付
国:児童手当月15,000円(0〜2歳)継続給付
合計(出産時の一時金)約70万円相当区独自は含まず
合計(0〜2歳の3年間)約142万円相当区独自は含まず
ばあば
ばあば
東京都に住んでいるだけで、出産時に70万円相当、3年間で140万円以上もらえるのね。これに港区独自の81万円を足したら......。
パパ
パパ
港区の場合は出産時だけで151万円相当。0〜2歳の3年間で合計すると約220万円以上になる計算だね。ただし港区は家賃が別次元に高いから、その分を考慮する必要があるよ。

10. 申請方法と注意点

出産祝い金は「自動的にもらえる」わけではなく、原則として申請が必要です。制度ごとに申請先・申請期限・必要書類が異なるため、忘れずに手続きしましょう。

10-1. 国の制度の申請先

制度申請先申請時期必要書類
出産育児一時金加入している健康保険組合出産後(直接支払制度なら出産前)健康保険証、母子健康手帳
出産・子育て応援交付金(妊娠届出時)市区町村の窓口妊娠届出時妊娠届出書
出産・子育て応援交付金(出生届出後)市区町村の窓口出生届出後出生届受理証明書等
児童手当市区町村の窓口出生後15日以内が原則健康保険証、振込先口座

10-2. 自治体独自制度の申請先

自治体申請先申請期限注意点
港区港区みなと保健所出産後1年以内出産費用の領収書が必要
千代田区千代田区子ども支援課出産後住民登録が条件
渋谷区渋谷区子ども家庭支援課出産後住民登録が条件
横浜市横浜市各区役所出産後出産費用の領収書が必要
さいたま市さいたま市各区役所出産後第3子以降のみ
中央区中央区福祉保健部出産後買物券で支給

10-3. 申請時のよくある失敗パターン

失敗1:申請期限を過ぎた

多くの制度には申請期限があります。出産後の忙しさで申請を忘れると、受給できなくなる可能性があります。出産前にどの制度に申請が必要か、一覧表を作っておくことをおすすめします。

失敗2:住民登録の時期が間違っていた

自治体独自の出産祝い金は「出産日時点でその自治体に住民登録がある方」が対象です。引っ越しの予定がある場合は、転入届の提出時期に注意してください。

失敗3:直接支払制度の手続きを忘れた

出産育児一時金の直接支払制度を利用する場合は、出産する医療機関で事前に手続きが必要です。手続きを忘れると、一旦全額を自己負担し、後日申請して返金を受ける形になります。

失敗4:必要書類の不備

港区や横浜市の出産費用助成は、出産費用の領収書が必要です。退院時に受け取った領収書は必ず保管しておいてください。

ママ
ママ
出産直後はバタバタするから、妊娠中に申請リストを作っておいた方がいいわね。
パパ
パパ
そうだね。特に児童手当は出生後15日以内に申請しないと、遡って支給されない場合がある。出生届の提出と一緒に、児童手当の申請も済ませるのがベストだよ。

10-4. 申請チェックリスト

出産前後に申請が必要な制度のチェックリストです。

済は全市共通で---です。

時期制度申請先
妊娠届出時出産応援ギフト(5万円相当)市区町村窓口
出産前出産育児一時金(直接支払制度)出産する医療機関
出生届提出時児童手当市区町村窓口
出生届提出後子育て応援ギフト(5万円相当)市区町村窓口
出生届提出後自治体独自の出産祝い金各自治体窓口
出生届提出後赤ちゃんファースト(東京都のみ)専用サイト
出生届提出後子ども医療費助成の申請市区町村窓口

子どもの医療費助成については医療費助成が手厚い自治体で詳しく解説しています。


11. 自治体選びの考え方(家賃との兼ね合い)

出産祝い金が手厚い自治体に住めば得をする——。一見正しそうですが、家賃や生活費まで含めたトータルコストで考えると、必ずしもそうとは限りません。

11-1. 出産祝い金 vs 家賃差の比較

自治体出産祝い金(独自)3LDK家賃相場(月額)年間家賃5年間家賃
港区最大81万円35万円420万円2,100万円
千代田区最大45万円30万円360万円1,800万円
渋谷区10万円28万円336万円1,680万円
中央区3万円25万円300万円1,500万円
松戸市0円9万円108万円540万円
さいたま市0〜5万円10万円120万円600万円
川口市あり10万円120万円600万円

港区の出産祝い金81万円は確かに大きいですが、松戸市との家賃差は月額26万円(年間312万円)です。3か月住むだけで出産祝い金の差額を家賃差が上回ります。

11-2. 出産祝い金で住む場所を決めてはいけない理由

出産祝い金は「一時的な給付」であり、住居費は「毎月の固定費」です。固定費の差は時間とともに拡大していくため、出産祝い金の差を簡単に上回ります。

出産祝い金の差は全市共通で81万円です。

比較期間港区と松戸市の家賃差どちらが大きいか
1か月26万円出産祝い金
3か月78万円ほぼ同等
6か月156万円家賃差
1年312万円家賃差(約4倍)
5年1,560万円家賃差(約19倍)

11-3. 本当にお得な自治体の見極め方

出産祝い金だけでなく、以下の項目を総合的に比較して「本当にお得な自治体」を見極めましょう。

項目年間の影響額重要度
家賃数十万〜数百万円/年最重要
保育料0〜約120万円/年非常に重要
医療費助成0〜数万円/年重要
給食費0〜約6万円/年重要
出産祝い金0〜81万円(一時金)参考程度
じいじ
じいじ
出産祝い金はあくまで「ボーナス」じゃ。毎月の固定費(家賃・保育料)と、18年間続く継続支援(医療費助成・給食費)を優先して自治体を選ぶのが賢い判断じゃぞ。

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12. こんな家庭にはこの自治体

家庭のタイプ別に、出産祝い金を含めた子育て支援の観点から適した自治体を整理します。

ケース1:出産費用の自己負担をゼロにしたい家庭

おすすめ:港区

港区の出産費用助成は最大81万円。国の出産育児一時金50万円と合わせると、出産費用131万円まで自己負担ゼロになります。都心の高額な産院(分娩費用80〜130万円)を利用したい場合に最適です。ただし家賃は3LDKで月35万円以上が相場のため、高所得世帯向けと言えます。

港区の子育て支援全般については港区の子育て支援をご覧ください。

ケース2:出産祝い金を現金でまとまった額ほしい家庭

おすすめ:千代田区

千代田区の誕生準備手当は最大45万円の定額現金支給。港区と違い出産費用の実費精算ではないため、出産費用が安く済んだ場合でも満額を受け取れます。出産祝い金を育児用品の購入や生活費に充てたい家庭に向いています。

千代田区の子育て支援全般については千代田区の子育て支援をご覧ください。

ケース3:都心に住みつつ、ある程度の出産祝い金がほしい家庭

おすすめ:渋谷区

渋谷区のハッピーマザー出産助成金は10万円。港区・千代田区ほどではありませんが、都心の利便性を保ちながら独自の出産祝い金を受けられます。渋谷区は保育園の整備にも力を入れており、共働き世帯にとっても魅力的です。

渋谷区の子育て支援全般については渋谷区の子育て支援をご覧ください。

ケース4:家賃を抑えつつ、出産祝い金もほしい家庭

おすすめ:川口市・川越市・越谷市(埼玉県)

埼玉県の川口市(赤ちゃんにっこり応援金)、川越市(子育てファミリー応援給付金)、越谷市(子育てファミリー応援金)は、家賃相場が月10万円前後でありながら独自の出産支援制度を持っています。東京都心へのアクセスも良好で、コスパ重視の家庭に適しています。

ケース5:第3子以降の出産を予定している家庭

おすすめ:さいたま市

さいたま市は第3子以降に5万円の多子世帯支援給付金があります。国の児童手当も第3子以降は月30,000円に増額されるため、合わせると多子世帯への支援は手厚くなります。家賃もさいたま市は首都圏の中では比較的抑えられます。

さいたま市の子育て支援全般についてはさいたま市の子育て支援をご覧ください。

ケース6:出産祝い金より総合的な子育て環境を重視する家庭

おすすめ:松戸市・所沢市

松戸市と所沢市は出産祝い金の独自制度はありませんが、医療費助成18歳まで無料・給食費の実質負担が軽い・保育園の整備が進んでいるなど、総合的な子育て環境で高い評価を得ています。出産祝い金の一時金より、18年間にわたる継続的な支援を重視する家庭に向いています。

子育て支援の総合ランキングは子育てしやすい街ランキングで確認できます。

ケース7:地方移住を検討している家庭

注目:移住支援金との組み合わせ

地方の自治体では、出産祝い金に加えて移住支援金を設けているケースがあります。東京23区から地方へ移住する場合、国の移住支援金(最大100万円、子ども1人あたり30万円加算)を受けられる場合があります。出産祝い金と移住支援金を組み合わせることで、移住のハードルを下げることができます。

ただし、移住支援金には「東京23区に5年以上在住」などの条件があるため、全員が対象になるわけではありません。詳しくは移住おすすめ自治体ガイドで解説しています。

ケース8:横浜エリアで子育てしたい家庭

おすすめ:横浜市

横浜市は出産費用助成金(最大9万円)があり、政令指定都市としては珍しく独自の出産費用助成を行っています。人口370万人を超える大都市でありながら、出産支援に一定の独自財源を投じている点は評価できます。横浜市の子育て支援全般については横浜市の子育て支援をご覧ください。

ケース別まとめテーブル

ケースおすすめ自治体出産祝い金(独自)家賃相場(3LDK)ポイント
出産費用ゼロにしたい港区最大81万円35万円/月高所得世帯向け
まとまった現金がほしい千代田区最大45万円30万円/月定額支給で使いやすい
都心+出産祝い金渋谷区10万円28万円/月バランス型
家賃抑えつつ祝い金川口市等あり10万円/月コスパ重視
第3子以降さいたま市5万円10万円/月多子世帯優遇
総合的な子育て環境松戸市・所沢市0円9万円/月継続支援重視
地方移住移住先の自治体自治体による3〜5万円/月移住支援金との併用可
横浜エリア横浜市最大9万円12万円/月大都市で独自助成

13. よくある質問(FAQ)

Q1. 出産祝い金は確定申告が必要ですか?

出産育児一時金は非課税所得のため、確定申告は不要です。自治体独自の出産祝い金についても、多くの場合は非課税扱いですが、制度の法的根拠によって異なるケースがあります。詳細は各自治体の窓口にお問い合わせください。

Q2. 双子の場合、出産祝い金は2人分もらえますか?

国の出産育児一時金は1児につき50万円のため、双子なら100万円です。自治体独自の制度も原則として子ども1人ごとに支給されますが、制度によっては上限が設けられている場合があります。

Q3. 里帰り出産でも出産祝い金はもらえますか?

出産育児一時金は健康保険の制度のため、出産場所に関係なく受給できます。自治体独自の制度は「住民登録がある自治体」から支給されるため、里帰り先の自治体ではなく住所地の自治体に申請します。

Q4. 出産祝い金をもらうために引っ越すのは有効ですか?

制度上は、出産日時点で住民登録がある自治体の制度を利用できます。ただし、家賃差を考慮すると出産祝い金目的の引っ越しは経済的にプラスにならないケースがほとんどです(前述の「家賃との兼ね合い」を参照)。また、自治体によっては「一定期間以上の居住」を条件にしている場合があります。

Q5. 出産祝い金の申請期限はいつまでですか?

制度により異なります。出産育児一時金は出産日の翌日から2年以内、児童手当は出生後15日以内の申請が原則です。自治体独自の制度も出産後1年以内とする自治体が多いですが、各自治体の窓口で確認してください。

Q6. 夫婦どちらが申請しても大丈夫ですか?

出産育児一時金は被保険者本人が申請します(被扶養者の場合は被保険者が申請)。自治体独自の制度は世帯単位の場合が多く、どちらが申請しても問題ないケースが一般的です。

Q7. 外国籍でも出産祝い金はもらえますか?

日本の健康保険に加入していれば、国籍に関係なく出産育児一時金を受給できます。自治体独自の制度も、住民登録があれば国籍を問わない場合がほとんどです。

Q8. 出産祝い金と出産手当金は違うものですか?

はい、全く別の制度です。出産手当金は「働いている妊産婦が産休中に受け取る給与の補填」であり、健康保険の被保険者本人のみが対象です。出産育児一時金は「出産費用を補填する一時金」であり、被保険者・被扶養者ともに対象です。

制度性質対象金額
出産育児一時金出産費用の補填被保険者・被扶養者50万円(一律)
出産手当金産休中の所得補償被保険者本人のみ標準報酬日額の2/3

Q9. 国の出産・子育て応援交付金と自治体独自の出産祝い金は別々にもらえますか?

はい、別々にもらえます。国の出産・子育て応援交付金(合計10万円相当)は全国共通の制度で、自治体独自の出産祝い金は各自治体が独自に上乗せしている制度です。両方の制度に該当すれば、両方を受け取ることができます。

ママ
ママ
申請を忘れないようにするコツはある?
パパ
パパ
母子健康手帳を受け取る時に、その自治体で使える制度の一覧をもらえることが多いよ。あと、マイナポータルでも自分が対象になる制度を確認できる場合がある。出産前に一覧表を作って、提出期限順に並べておくのがおすすめだよ。

Q10. 出産祝い金はいつ振り込まれますか?

制度により異なります。出産育児一時金の直接支払制度を利用する場合は、退院時に医療機関への支払いに充てられるため、現金が振り込まれるわけではありません。差額がある場合は申請後2〜3か月で振り込まれます。自治体独自の制度は、申請後1〜3か月で振り込まれるケースが一般的です。

Q11. 出産祝い金と医療費控除は併用できますか?

出産育児一時金を受け取った場合、医療費控除を申請する際には出産費用から出産育児一時金を差し引いた金額が対象になります。例えば出産費用が70万円で出産育児一時金が50万円の場合、医療費控除の対象は差額の20万円部分です。自治体独自の出産費用助成も同様に差し引く必要がある場合があります。

Q12. 出産育児一時金が50万円に増額されたのはいつからですか?

2023年4月から、それまでの42万円から50万円に引き上げられましました。2023年3月以前に出産した場合は42万円の適用です。

Q13. 出産祝い金がある自治体に引っ越す場合、いつまでに転入届を出せばいいですか?

多くの自治体では「出産日時点で住民登録がある方」を対象としています。そのため、出産予定日の前に転入届を提出する必要があります。具体的な期限は自治体によって異なり、「転入後6か月以上居住していること」などの条件を設ける自治体もあります。転入を検討している場合は、必ず事前に対象自治体の窓口で条件を確認してください。

Q14. 産科医療補償制度の掛金は出産育児一時金に含まれていますか?

2022年1月から産科医療補償制度の掛金は1.6万円から1.2万円に引き下げられ、出産育児一時金の50万円の中に含まれています。別途支払う必要はありません。産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産した場合は、出産育児一時金の金額が48.8万円になります。


14. 出産費用の全国相場と自治体別の実質負担額

出産祝い金の「お得度」を正しく評価するためには、出産費用の相場を知ることが不可欠です。出産育児一時金は50万円ですが、実際の出産費用は地域・医療機関・分娩方法によって大きく異なります。

14-1. 都道府県別の出産費用平均

厚生労働省の「出産費用の見える化」データに基づく、主要都道府県の出産費用平均(正常分娩の場合)です。

都道府県出産費用平均出産育児一時金50万円との差額備考
東京都約62万円+12万円都心部はさらに高額
神奈川県約56万円+6万円横浜市中心部は高め
埼玉県約52万円+2万円ほぼ一時金で賄える
千葉県約51万円+1万円ほぼ一時金で賄える
大阪府約55万円+5万円都心部は高め
全国平均約50万円±0円一時金とほぼ同額

出典: 厚生労働省「出産費用の見える化」 https://www.mhlw.go.jp/

この表からわかる通り、全国平均では出産育児一時金の50万円でほぼ出産費用が賄えます。しかし東京都では平均でも12万円の自己負担が発生し、都心の高額な産院では50万円〜80万円もの自己負担になるケースもあります。

14-2. 東京都内の出産費用の幅

東京都内の出産費用は、医療機関によって大きな幅があります。

医療機関の種類出産費用の目安出産育児一時金との差額
大学病院55〜75万円+5〜25万円
総合病院50〜65万円0〜+15万円
個人クリニック55〜80万円+5〜30万円
高級産院80〜150万円+30〜100万円
助産院35〜50万円-15〜0万円

港区の出産費用助成(最大81万円)が活きるのは、出産費用が高額になるケースです。都心の高級産院で130万円の出産費用がかかった場合、出産育児一時金50万円を差し引いた80万円を港区が助成してくれるため、自己負担はほぼゼロになります。

一方、埼玉県や千葉県では出産費用が50万円前後で済むケースが多いため、出産育児一時金だけで賄えることもあります。この場合、自治体独自の出産祝い金がなくても出産費用の自己負担はゼロに近くなります。

14-3. 分娩方法による費用の違い

出産費用は分娩方法によっても大きく変わります。

分娩方法費用の目安保険適用備考
正常分娩(自然分娩)40〜80万円適用外出産育児一時金で補填
帝王切開50〜100万円一部適用手術費用は健康保険3割負担
無痛分娩55〜100万円適用外正常分娩+10〜20万円が目安
吸引分娩50〜80万円一部適用医学的な理由があれば保険適用

帝王切開の場合は手術費用に健康保険が適用されるため、高額療養費制度も利用できます。自己負担額が一定額を超えた場合は還付されるため、実質的な負担は正常分娩と大きく変わらないケースもあります。

ママ
ママ
帝王切開だと保険が使えるから、かえって自己負担が安くなる場合もあるのね。
パパ
パパ
そうだよ。帝王切開の手術費用は健康保険の3割負担で、さらに高額療養費制度で上限が設けられる。だから正常分娩で高級産院を利用するケースの方が、自己負担が大きくなることもある。出産祝い金の制度は正常分娩・帝王切開に関係なく利用できるから、分娩方法で損をすることはないよ。

14-4. 自治体別の出産費用の実質負担シミュレーション

出産費用が80万円かかった場合の、自治体別の実質自己負担額を計算します。

出産育児一時金は全市共通で50万円です。

自治体自治体独自助成実質自己負担
港区30万円(実費助成)0円
千代田区45万円(定額支給)0円(+余剰15万円)
渋谷区10万円20万円
横浜市9万円21万円
独自制度なしの自治体0円30万円

千代田区の場合は定額45万円が支給されるため、出産費用が80万円なら15万円の余剰が出ます。一方、港区は実費助成のため余剰は出ませんが、出産費用が131万円まで自己負担ゼロです。


15. 2026年の制度改正と今後の見通し

出産に関連する国の制度は、近年急速に拡充されています。2026年時点の最新動向と今後の見通しを解説します。

15-1. 近年の主な制度改正

改正時期制度改正内容
2023年1月出産・子育て応援交付金新設(合計10万円相当)
2023年4月出産育児一時金42万円→50万円に増額
2024年10月児童手当所得制限撤廃、第3子以降増額、高校生まで拡大
2024年12月出産費用の見える化厚生労働省がウェブサイトで医療機関別の出産費用を公開

15-2. 今後の見通し

国は「異次元の少子化対策」を掲げ、出産・子育て支援の拡充を続けています。特に注目されているのが以下の動向です。

出産育児一時金のさらなる増額の可能性

現在50万円の出産育児一時金ですが、都市部の出産費用高騰を受けて、さらなる増額が議論されています。ただし、増額が出産費用の値上げを招く「いたちごっこ」の指摘もあり、慎重な議論が続いています。

出産費用の保険適用化

正常分娩への健康保険適用が検討されています。実現すれば、出産費用の3割が自己負担となり、高額療養費制度も適用されます。ただし、出産育児一時金との関係整理が必要なため、実施時期は未定です。

自治体独自制度の拡充

全国的な人口減少が深刻化する中、定住促進策として独自の出産祝い金を新設・増額する自治体が増えています。特に地方の自治体では「出産祝い金100万円」といった大胆な制度を導入するケースが出てきています。首都圏でも、川口市や越谷市のように新たに出産応援制度を設ける自治体が増加傾向にあります。

じいじ
じいじ
制度は毎年のように変わるから、出産を予定している場合は最新の情報を確認することが大切じゃ。特に国の制度改正は影響が大きいから、こども家庭庁のサイトを定期的にチェックするとよいぞ。

15-3. 情報を最新に保つためのポイント

確認すべき情報確認先頻度
国の制度改正こども家庭庁サイト年1〜2回
都道府県の制度都道府県公式サイト年1回
市区町村の独自制度市区町村公式サイト出産前に確認
出産費用の相場厚生労働省「出産費用の見える化」サイト出産予定医療機関決定時

出典: こども家庭庁 https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-mirai/


まとめ

本記事では、出産祝い金(出産費用助成・自治体独自の出産支援制度)について、国の制度・都道府県の制度・市区町村の独自制度の3階層に分けて解説しましました。

記事の要点

  1. 国の制度は全国一律:出産育児一時金50万円+出産・子育て応援交付金10万円=合計60万円相当は、どこに住んでも変わりません。
  2. 自治体独自制度は大きな差がある:港区の最大81万円から独自制度ゼロの自治体まで、住む場所で数十万円の差が出ます。
  3. 出産祝い金だけで住む場所を決めない:家賃差が出産祝い金の差を3か月で上回るケースが多く、トータルコストで判断すべきです。
  4. 東京都在住者は都の制度も受けられる:赤ちゃんファースト10万円相当+018サポート月5,000円は23区外でも対象です。
  5. 申請を忘れない:全ての制度は申請が必要です。出産前にリストを作成しておきましょう。

ランキングの再掲

順位自治体独自制度の金額
1位港区最大81万円
2位千代田区最大45万円
3位渋谷区10万円
4位横浜市最大9万円
5位さいたま市(第3子以降)5万円
6位中央区3万円
7位町田市1万円分

子育て支援は出産祝い金だけではありません。出産は子育ての始まりにすぎず、その後18年間にわたって医療費・教育費・食費など継続的な支出が発生します。自治体選びでは、一時金としての出産祝い金よりも、毎月・毎年の負担を軽減してくれる制度の方が長期的なインパクトが大きいことを忘れないでください。医療費助成・給食費・保育料まで含めた総合比較は、以下の関連記事をご覧ください。

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出典一覧

本記事で参照した情報源の一覧です。全て2026年4月時点の公開情報に基づいています。

  1. 厚生労働省「出産育児一時金の支給額・支払方法について」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/shussan/index.html

  1. こども家庭庁「妊婦のための支援給付(出産・子育て応援交付金)」

https://www.cfa.go.jp/policies/kodomo-mirai/

  1. こども家庭庁「児童手当制度のご案内」

https://www.cfa.go.jp/policies/jidouteate/

  1. 港区「出産費用の助成」

https://www.city.minato.tokyo.jp/

  1. 千代田区「誕生準備手当」

https://www.city.chiyoda.lg.jp/

  1. 渋谷区「ハッピーマザー出産助成金」

https://www.city.shibuya.tokyo.jp/

  1. 横浜市「出産費用助成金」

https://www.city.yokohama.lg.jp/

  1. さいたま市「多子世帯支援給付金」

https://www.city.saitama.lg.jp/

  1. 中央区「出産祝い」

https://www.city.chuo.lg.jp/

  1. 町田市「こども商品券」

https://kosodate-machida.tokyo.jp/

  1. 横須賀市「出産子育て応援祝い金」

https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/

  1. 川越市「子育てファミリー応援給付金」

https://www.city.kawagoe.saitama.jp/

  1. 越谷市「子育てファミリー応援金」

https://www.city.koshigaya.saitama.jp/

  1. 川口市「赤ちゃんにっこり応援金」

https://www.city.kawaguchi.lg.jp/

  1. 東京都福祉局「赤ちゃんファースト」

https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/

  1. 東京都「018サポート」

https://018support.metro.tokyo.lg.jp/

  1. 総務省「地方公共団体の財政力指数」

https://www.soumu.go.jp/

  1. 内閣府「児童手当制度の改正について」

https://www8.cao.go.jp/shoushi/jidouteate/

  1. 厚生労働省「出産費用の見える化」

https://www.mhlw.go.jp/

  1. こども家庭庁「こども未来戦略」

https://www.cfa.go.jp/

  1. 港区「子育てハンドブック」

https://www.city.minato.tokyo.jp/

  1. 千代田区「子育て支援ガイド」

https://www.city.chiyoda.lg.jp/


免責事項

本記事の情報は2026年4月時点の各自治体公式サイト・こども家庭庁・厚生労働省等の公開情報に基づいています。制度の内容・金額・対象者・申請期限は変更される場合があります。最新の正確な情報は、必ず各自治体の公式サイトまたは窓口でご確認ください。本記事の内容に基づく判断・行動によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。

本記事の情報は2026年4月時点の各自治体公式サイトの情報に基づいています。制度は変更される場合があります。最新情報は各自治体の公式サイトまたは窓口でご確認ください。

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