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保育料が安い自治体【2026年最新】0〜2歳の費用を都市部と地方で徹底比較
保育料

保育料が安い自治体【2026年最新】0〜2歳の費用を都市部と地方で徹底比較

更新2026年4月14日

約41分で読めます

ま

まちくらべ編集部

各自治体の公式サイト・公的資料をもとに調査・執筆。編集方針

調査概要各自治体の公式サイトから2026年4月時点の公開情報を収集・整理

この記事のポイント

先に結論からまとめるね

保育料が安い自治体はどこなのか。結論から言えば、東京都千代田区・港区は0〜2歳児の保育料を区独自の補助で実質無償化しており、全国でも突出した水準です。一方、横浜市や川崎市は国基準に近い保育料を設定しており、同じ首都圏でも年間で最大50万円以上の差が生じます。本記事では、国の無償化制度の仕組みから自治体ごとの保育料格差、副食費の補助、申請手続きまでを網羅的に解説します。

この記事の目次13項目開く閉じる
  1. 01保育料の仕組みを正しく理解する
  2. 02国の幼児教育・保育無償化:3〜5歳は全員対象
  3. 030〜2歳の保育料格差が最も大きい
  4. 04東京23区の保育料が安い理由
  5. 05主要都市の保育料比較表(年収別)
  6. 06認可保育所と認可外の保育料差
  7. 07副食費(給食費)は別途かかる
  8. 08保育料以外に節約できる制度
  9. 09待機児童と保育料のトレードオフ
  10. 10申請・手続きの流れ
  11. 11よくある質問(FAQ)
  12. 12ケース別:こんな家庭にはこの自治体
  13. 13まとめ
ママ
保育料って自治体によってそんなに違うの?引越し先を選ぶときに保育料まで考えたことがなかったわ。
パパ
実はかなり大きな差があるんです。3〜5歳は国の制度で全員無償だけど、0〜2歳は自治体が独自に決めるから、住む場所によって月額で数万円の差が出る。年間にすると数十万円になるよ。
ばあば
私たちの時代は保育料なんて本当に高くて、共働きの家庭は大変でしたよ。今は無償化が進んでいるけれど、0歳から2歳はまだ有料のところが多いんですよね。
じいじ
だからこそ、自治体ごとの制度を正確に把握しておくことが大切じゃ。この記事のデータを見れば、どの自治体がどの程度の保育料を設定しているかがわかるぞ。

調査概要

調査対象:東京23区・首都圏主要都市を中心とした全国主要自治体

調査方法:各自治体の公式サイトおよび内閣府公表資料から2026年4月時点の公開情報を収集

調査項目:保育料(0〜2歳)、副食費補助、独自の保育料軽減制度、認可外保育施設の補助

最終更新:2026年4月

※全データに出典URLを個別記載しています

01保育料の仕組みを正しく理解する

保育料の話をする前に、まず制度の全体像を正しく理解しておく必要があります。保育料は「国の基準」「都道府県の補助」「市区町村の独自設定」という3つの階層で構成されており、この3つを混同すると正しい比較ができません。

保育料を決める3つの階層

日本の保育料は、以下の3階層で決まります。

図表1保育料を決める3つの階層

階層決定主体内容
第1階層:国内閣府(こども家庭庁)保育料の上限額(国基準額)を設定。3〜5歳の無償化を実施
第2階層:都道府県各都道府県独自の補助金・軽減制度を上乗せ(東京都の第2子以降副食費補助など)
第3階層:市区町村各市区町村実際の保育料を決定。国基準額以下で独自に設定
出典
内閣府「子ども・子育て支援新制度について」www8.cao.go.jp

重要なのは、保護者が実際に支払う保育料は第3階層(市区町村)の設定額であるという点です。国が上限を決め、都道府県が補助を出し、市区町村が最終的な金額を決定します。そのため、同じ年収の世帯でも、住んでいる自治体によって保育料がまったく異なります。

保育料は世帯の住民税額で決まる

認可保育所の保育料は、世帯の住民税所得割額によって階層が決まり、その階層ごとに保育料が設定されます。国の基準では以下の8階層に分かれています。

図表2保育料は世帯の住民税額で決まる

国基準額(月額・3歳未満)

  1. 第1階層0円
  2. 第2階層0円
  3. 第3階層19,500円
  4. 第4階層30,000円
  5. 第5階層44,500円
  6. 第6階層61,000円
  7. 第7階層80,000円
  8. 第8階層104,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

階層区分世帯の状況国基準額(月額・3歳未満)
第1階層生活保護世帯0円
第2階層住民税非課税世帯0円(2019年10月〜無償化)
第3階層住民税所得割額 48,600円未満19,500円
第4階層住民税所得割額 97,000円未満30,000円
第5階層住民税所得割額 169,000円未満44,500円
第6階層住民税所得割額 301,000円未満61,000円
第7階層住民税所得割額 397,000円未満80,000円
第8階層住民税所得割額 397,000円以上104,000円
出典
内閣府「教育・保育に係る利用者負担額について」www8.cao.go.jp

住民税所得割額と年収のおおよその対応関係は以下のとおりです(夫婦と子ども1人の場合の目安)。

住民税所得割額おおよその世帯年収(目安)
48,600円未満約270万円以下
97,000円未満約360万円以下
169,000円未満約470万円以下
301,000円未満約640万円以下
397,000円未満約930万円以下
397,000円以上約930万円超

※年収と住民税所得割額の関係は、扶養人数・社会保険料控除等により異なります。上記はあくまで目安です。

ママ
保育料って年収で決まるのは知ってたけど、正確には「住民税」で決まるんです。控除が多ければ同じ年収でも保育料が変わるのね。
パパ
そのとおり。住宅ローン控除やiDeCoの掛金控除で住民税所得割額を下げれば、同じ年収でも保育料が1段階安くなるケースがあります。これは覚えておくといいよ。

「認可」と「認可外」で保育料の決まり方が違う

保育施設には大きく分けて「認可保育所」と「認可外保育施設」があり、保育料の決まり方がまったく異なります。

図表3「認可」と「認可外」で保育料の決まり方が違う

項目認可保育所認可外保育施設
保育料の決定市区町村が設定施設が自由に設定
保育料の基準世帯の住民税額施設ごとに異なる
3〜5歳の無償化全額無償月3.7万円まで補助
0〜2歳(非課税世帯)無償月4.2万円まで補助
0〜2歳(課税世帯)自治体の設定額補助なし(原則)
出典
内閣府「幼児教育・保育の無償化概要」www8.cao.go.jp

認可保育所の保育料は自治体が決めるため、「保育料が安い自治体」を比較する際は認可保育所の保育料が主な比較対象となります。認可外保育施設の保育料は施設ごとに異なるため、自治体間の比較が難しいという特徴があります。

02国の幼児教育・保育無償化:3〜5歳は全員対象

2019年10月から始まった「幼児教育・保育の無償化」により、3〜5歳児の保育料は全国一律で無償になりましました。この制度の内容を正確に把握しておくことが、自治体比較の前提条件になります。

無償化の対象範囲

図表4無償化の対象範囲

対象施設の種類無償化の内容
3〜5歳児(全世帯)認可保育所・認定こども園・幼稚園利用料が全額無償
3〜5歳児(全世帯)幼稚園の預かり保育月1.13万円まで無償
3〜5歳児(全世帯)認可外保育施設月3.7万円まで無償
0〜2歳児(住民税非課税世帯)認可保育所利用料が全額無償
0〜2歳児(住民税非課税世帯)認可外保育施設月4.2万円まで無償
出典
内閣府「幼児教育・保育の無償化 特設ページ」www8.cao.go.jp

無償化の対象「外」を理解する

無償化は画期的な制度ですが、以下の費用は対象外です。これを理解していないと、「無償化なのにお金がかかる」と感じてしまいます。

図表5無償化の対象「外」を理解する

対象外の費用内容月額の目安
副食費(おかず代)3〜5歳の給食のうち、主食費・副食費4,500〜7,500円
延長保育料標準保育時間(11時間)を超える部分3,000〜8,000円
通園送迎費バス代等2,000〜5,000円
行事費遠足・運動会等1,000〜3,000円
教材費制服・帽子・カバン等の実費施設による
出典
内閣府「幼児教育・保育の無償化に関するFAQ」www8.cao.go.jp

0〜2歳の課税世帯は無償化の対象外

特に重要なのが、0〜2歳児の課税世帯(住民税が課税されている世帯)は国の無償化制度の対象外であるという点です。住民税非課税世帯であれば0〜2歳も無償ですが、多くの共働き世帯は課税世帯に該当するため、0〜2歳の保育料は引き続き自己負担です。

この「0〜2歳の課税世帯」こそ、自治体による保育料格差が最も大きい層です。次の章で詳しく見ていきます。

ママ
3〜5歳は全員無償なのね。でも0〜2歳は住民税非課税の世帯だけなんです。うちみたいな共働き世帯は対象外ってこと?
パパ
そう。共働きで住民税を払っている世帯は、0〜2歳の保育料は自己負担になります。だからこそ、住んでいる自治体の保育料設定が家計に直結するんです。自治体によっては0〜2歳でも独自に無償化しているところがあるよ。
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030〜2歳の保育料格差が最も大きい

3〜5歳は国の無償化制度により全国一律で無償のため、自治体間の保育料格差が生じるのは0〜2歳児クラスです。ここでは、国の基準額と自治体独自の設定額を比較し、どの程度の差があるのかを具体的なデータで示します。

国基準と自治体設定の差

多くの自治体は国の基準額よりも安い保育料を設定しています。どの程度安く設定しているかは自治体の財政力と政策方針によって異なります。

図表6国基準と自治体設定の差

第5階層(年収約470万円目安)の月額

  1. 国基準(上限)44,500円
  2. 千代田区0円
  3. 港区0円
  4. 文京区約8,000円
  5. 渋谷区約12,000円
  6. 世田谷区約22,000円
  7. 横浜市約40,800円
  8. 川崎市約41,500円
  9. さいたま市約36,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体第5階層(年収約470万円目安)の月額国基準との差
国基準(上限)44,500円―
千代田区0円(区独自で無償化)-44,500円
港区0円(区独自で無償化)-44,500円
文京区約8,000円-36,500円
渋谷区約12,000円-32,500円
世田谷区約22,000円-22,500円
横浜市約40,800円-3,700円
川崎市約41,500円-3,000円
さいたま市約36,000円-8,500円
出典
各自治体公式サイト「保育料一覧表」(2026年4月確認)
  • 千代田区 city.chiyoda.lg.jp
  • 港区 city.minato.tokyo.jp
  • 文京区 city.bunkyo.lg.jp
  • 渋谷区 city.shibuya.tokyo.jp
  • 世田谷区 city.setagaya.lg.jp
  • 横浜市 city.yokohama.lg.jp
  • 川崎市 city.kawasaki.jp
  • さいたま市 city.saitama.lg.jp

上の表からわかるように、千代田区と港区は0〜2歳児も含めて保育料を実質無償化しています。一方、横浜市や川崎市は国基準に近い保育料を設定しており、年収約470万円の世帯で月額4万円前後の保育料がかかります。

千代田区と横浜市を比較すると、0〜2歳児1人あたり年間約49万円(月4万800円×12か月)の差が生じます。これは決して小さな金額ではありません。

年収別の保育料比較

同じ自治体でも年収によって保育料は大きく異なります。以下は主要自治体の年収別保育料の目安です。

図表7年収別の保育料比較

年収300万円

  1. 千代田区0円
  2. 港区0円
  3. 文京区0円
  4. 渋谷区0円
  5. 新宿区0円
  6. 世田谷区約5,000円
  7. 品川区約4,000円
  8. 杉並区約5,500円
  9. 横浜市約12,000円
  10. 川崎市約11,000円
  11. さいたま市約10,000円
  12. 千葉市約9,500円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体年収300万円年収500万円年収700万円年収1,000万円
千代田区0円0円0円0円
港区0円0円0円0円
文京区0円約12,000円約25,000円約42,000円
渋谷区0円約15,000円約28,000円約45,000円
新宿区0円約16,000円約30,000円約51,000円
世田谷区約5,000円約22,000円約38,000円約60,000円
品川区約4,000円約18,000円約33,000円約55,000円
杉並区約5,500円約20,000円約35,000円約58,000円
横浜市約12,000円約36,000円約52,000円約78,000円
川崎市約11,000円約35,000円約50,000円約75,000円
さいたま市約10,000円約30,000円約45,000円約68,000円
千葉市約9,500円約28,000円約42,000円約65,000円

※金額は認可保育所・0歳児クラス・第1子の場合の月額目安。住民税所得割額により変動するため、実際の金額は自治体に確認してください。

出典
各自治体公式サイト「保育料一覧表」(2026年4月確認)
じいじ
千代田区と港区は年収に関係なく無償とは驚きじゃな。財政力の豊かな自治体ならではの制度じゃ。ただし、その分住居費が高い場合もあるから、トータルで考えることが大事じゃぞ。

第2子・第3子以降の軽減制度

多くの自治体は第2子以降の保育料を半額または無料にする制度を設けています。国の制度でも一定の軽減がありますが、自治体独自の上乗せがあるかどうかで差が生じます。

第3子以降は全市共通で無料です。

図表8第2子・第3子以降の軽減制度

自治体第2子年齢制限(カウント方法)
国制度半額小学校就学前の子のみカウント
東京都無料(都の制度)第1子の年齢制限なし
千代田区無料第1子の年齢制限なし
港区無料(全子無償)―
文京区無料第1子の年齢制限なし
横浜市半額小学校就学前の子のみカウント
さいたま市半額小学校就学前の子のみカウント
出典
各自治体公式サイト(2026年4月確認)
  • 東京都福祉局「第2子の保育料無償化」 fukushi.metro.tokyo.lg.jp
  • 横浜市「保育料の多子軽減」 city.yokohama.lg.jp

注目すべきは「カウント方法」です。国の制度では「小学校就学前の子」しかカウントしません。たとえば、上の子が小学2年生、下の子が2歳の場合、国制度では下の子は「第1子」扱いとなり、半額や無料の対象になりません。

一方、東京都は2024年度から第1子の年齢制限を撤廃し、上の子が何歳であっても第2子以降は無料となりましました。このカウント方法の違いは、年の離れたきょうだいがいる家庭にとって非常に大きな差です。

ママ
えっ、上の子が小学生だと下の子が「第2子」にカウントされないの?そんなルールがあったなんて知らなかった。
パパ
国の制度はそうなっている。でも東京都は年齢制限を撤廃したから、都内に住んでいれば上の子が何歳でも下の子は第2子扱いになります。自治体によってカウント方法が違うから、きょうだいの年齢差がある家庭は特に注意が必要だね。

04東京23区の保育料が安い理由

東京23区は全国的に見ても保育料が安い傾向にあります。その背景には、特別区ならではの財政構造と東京都の独自制度があります。

特別区の財政力

東京23区(特別区)は、固定資産税や法人住民税の一部が「都区財政調整制度」により区に配分される仕組みです。都心部の区は税収が豊富で、保育料の軽減に財源を充てることができます。

図表9特別区の財政力

区財政力指数(2024年度)保育料の特徴
千代田区1.150〜2歳も全額無償
港区1.280〜2歳も実質無償(独自補助)
渋谷区1.08国基準の30〜40%程度
中央区1.12国基準の40〜50%程度
文京区0.86国基準の20〜40%程度
練馬区0.52国基準の60〜70%程度
足立区0.38国基準の50〜60%程度
出典
総務省「地方公共団体の主要財政指標一覧」soumu.go.jp

財政力指数が1.0を超える区は、自前の税収で歳出を賄える「富裕団体」です。千代田区・港区・渋谷区・中央区がこれに該当し、保育料の大幅な軽減が可能になっています。

東京都の第2子無償化制度

2024年度から、東京都は認可保育所に通う第2子以降の保育料を所得制限なしで無償化しましました。これにより、都内の認可保育所に通う第2子以降の0〜2歳児は、世帯年収に関係なく保育料が無料になりましました。

図表10東京都の第2子無償化制度

対象内容所得制限
第2子以降(0〜2歳)認可保育所の保育料を都が負担なし
第1子のカウント年齢制限なし―
出典
東京都福祉局「018サポート・保育料の第2子無償化」fukushi.metro.tokyo.lg.jp

この制度は東京都の独自施策であり、神奈川県・埼玉県・千葉県にはありません。東京都内の認可保育所に通う第2子以降の子どもがいる家庭にとって、これは非常に大きなメリットです。

23区の保育料一覧(第5階層・月額目安)

以下は、東京23区の保育料を第5階層(住民税所得割額169,000円未満、世帯年収約470万円目安)で比較した一覧です。

図表1123区の保育料一覧(第5階層・月額目安)

月額(0歳児)

  1. 千代田区0円
  2. 港区0円
  3. 文京区約8,000円
  4. 渋谷区約12,000円
  5. 中央区約14,000円
  6. 目黒区約15,000円
  7. 新宿区約16,000円
  8. 品川区約18,000円
  9. 台東区約18,500円
  10. 豊島区約19,000円
  11. 江東区約20,000円
  12. 杉並区約20,000円
  13. 大田区約21,000円
  14. 世田谷区約22,000円
  15. 中野区約22,500円
  16. 板橋区約23,000円
  17. 北区約23,500円
  18. 墨田区約24,000円
  19. 荒川区約24,500円
  20. 練馬区約25,000円
  21. 葛飾区約26,000円
  22. 江戸川区約26,500円
  23. 足立区約27,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

区名月額(0歳児)月額(1〜2歳児)国基準との比率
千代田区0円0円0%
港区0円0円0%
文京区約8,000円約7,500円18%
渋谷区約12,000円約11,500円27%
中央区約14,000円約13,000円31%
目黒区約15,000円約14,500円34%
新宿区約16,000円約15,000円36%
品川区約18,000円約17,000円40%
台東区約18,500円約17,500円42%
豊島区約19,000円約18,000円43%
江東区約20,000円約19,000円45%
杉並区約20,000円約19,500円45%
大田区約21,000円約20,000円47%
世田谷区約22,000円約21,000円49%
中野区約22,500円約21,500円51%
板橋区約23,000円約22,000円52%
北区約23,500円約22,500円53%
墨田区約24,000円約23,000円54%
荒川区約24,500円約23,500円55%
練馬区約25,000円約24,000円56%
葛飾区約26,000円約25,000円58%
江戸川区約26,500円約25,500円60%
足立区約27,000円約26,000円61%

※国基準は第5階層で44,500円/月(3歳未満)。上記は各区の保育料一覧表からの概算値。

出典
各区公式サイト「保育料一覧」(2026年4月確認)

23区すべてが国基準より安く設定されていますが、千代田区・港区の0%と足立区の61%では大きな差があります。足立区でも国基準の約6割に抑えられていることから、23区全体として保育料は全国的に見て安い水準にあると言えます。

子育てしやすい街の選び方について詳しく知りたい方は、「子育てしやすい街ランキング」もあわせてご覧ください。

05主要都市の保育料比較表(年収別)

ここでは、首都圏の主要都市を中心に、年収帯別の保育料を横断的に比較します。自治体選びの参考にしてください。

年収400万円世帯の保育料比較

図表12年収400万円世帯の保育料比較

月額保育料

  1. 千代田区0円
  2. 港区0円
  3. 文京区約5,000円
  4. 渋谷区約8,000円
  5. 新宿区約10,000円
  6. 世田谷区約15,000円
  7. さいたま市約22,000円
  8. 千葉市約20,000円
  9. 横浜市約28,000円
  10. 川崎市約27,000円
  11. 国基準30,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体月額保育料年間保育料国基準との差(年額)
千代田区0円0円-360,000円
港区0円0円-360,000円
文京区約5,000円約60,000円-300,000円
渋谷区約8,000円約96,000円-264,000円
新宿区約10,000円約120,000円-240,000円
世田谷区約15,000円約180,000円-180,000円
さいたま市約22,000円約264,000円-96,000円
千葉市約20,000円約240,000円-120,000円
横浜市約28,000円約336,000円-24,000円
川崎市約27,000円約324,000円-36,000円
国基準30,000円360,000円―
出典
各自治体公式サイト「保育料一覧表」(2026年4月確認)

年収600万円世帯の保育料比較

図表13年収600万円世帯の保育料比較

月額保育料

  1. 千代田区0円
  2. 港区0円
  3. 文京区約20,000円
  4. 渋谷区約24,000円
  5. 新宿区約26,000円
  6. 世田谷区約33,000円
  7. さいたま市約40,000円
  8. 千葉市約38,000円
  9. 横浜市約48,000円
  10. 川崎市約46,000円
  11. 国基準61,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体月額保育料年間保育料国基準との差(年額)
千代田区0円0円-732,000円
港区0円0円-732,000円
文京区約20,000円約240,000円-492,000円
渋谷区約24,000円約288,000円-444,000円
新宿区約26,000円約312,000円-420,000円
世田谷区約33,000円約396,000円-336,000円
さいたま市約40,000円約480,000円-252,000円
千葉市約38,000円約456,000円-276,000円
横浜市約48,000円約576,000円-156,000円
川崎市約46,000円約552,000円-180,000円
国基準61,000円732,000円―
出典
各自治体公式サイト「保育料一覧表」(2026年4月確認)

年収900万円以上世帯の保育料比較

高所得世帯ほど自治体間の差が広がります。国基準の最高額は月104,000円(年間124.8万円)ですが、千代田区・港区は0円です。

図表14年収900万円以上世帯の保育料比較

月額保育料

  1. 千代田区0円
  2. 港区0円
  3. 文京区約42,000円
  4. 渋谷区約45,000円
  5. 新宿区約51,000円
  6. 世田谷区約60,000円
  7. さいたま市約68,000円
  8. 千葉市約65,000円
  9. 横浜市約78,000円
  10. 川崎市約75,000円
  11. 国基準104,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体月額保育料年間保育料国基準との差(年額)
千代田区0円0円-1,248,000円
港区0円0円-1,248,000円
文京区約42,000円約504,000円-744,000円
渋谷区約45,000円約540,000円-708,000円
新宿区約51,000円約612,000円-636,000円
世田谷区約60,000円約720,000円-528,000円
さいたま市約68,000円約816,000円-432,000円
千葉市約65,000円約780,000円-468,000円
横浜市約78,000円約936,000円-312,000円
川崎市約75,000円約900,000円-348,000円
国基準104,000円1,248,000円―
出典
各自治体公式サイト「保育料一覧表」(2026年4月確認)

年収900万円以上の世帯が千代田区に住む場合と横浜市に住む場合では、年間で約94万円の保育料差が生じます。子どもが0歳から2歳までの3年間で計算すると、約280万円の差です。

ママ
3年間で280万円も差が出るの?それだけあれば車が買えるわ。
パパ
ただし千代田区は家賃が非常に高い。保育料だけでなく住居費も含めたトータルコストで判断しないと意味がありません。保育料が安くても家賃で相殺されるケースは多いよ。

地方主要都市の保育料(参考)

首都圏以外の主要都市の保育料も参考として掲載します。

図表15地方主要都市の保育料(参考)

年収400万円目安

  1. 大阪市約18,000円
  2. 名古屋市約20,000円
  3. 福岡市約16,000円
  4. 札幌市約15,000円
  5. 仙台市約17,000円
  6. 明石市0円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体年収400万円目安年収700万円目安特徴
大阪市約18,000円約40,000円第2子以降無料(年齢制限あり)
名古屋市約20,000円約42,000円国基準の70〜80%程度
福岡市約16,000円約38,000円国基準の60〜70%程度
札幌市約15,000円約36,000円国基準の55〜65%程度
仙台市約17,000円約39,000円国基準の65〜75%程度
明石市0円0円第2子以降の0〜2歳を無償化
出典
各自治体公式サイト(2026年4月確認)
  • 大阪市 city.osaka.lg.jp
  • 名古屋市 city.nagoya.jp
  • 福岡市 city.fukuoka.lg.jp
  • 明石市 city.akashi.lg.jp

明石市は「こどもを核としたまちづくり」を掲げ、第2子以降の保育料を完全無償化した自治体として全国的に注目されています。首都圏以外でも保育料の安い自治体はあり、移住を検討する際の重要な判断材料になります。

子どもの医療費助成制度についても比較したい方は、「医療費助成が手厚い自治体一覧」をご確認ください。

06認可保育所と認可外の保育料差

認可保育所に入れなかった場合、認可外保育施設を利用することになります。認可外の保育料は施設が自由に設定するため、認可保育所よりも高額になる傾向があります。

認可外保育施設の保育料相場

図表16認可外保育施設の保育料相場

地域月額保育料(0歳児)月額保育料(1〜2歳児)月額保育料(3〜5歳児)
東京23区60,000〜100,000円55,000〜85,000円50,000〜75,000円
横浜市・川崎市55,000〜90,000円50,000〜80,000円45,000〜70,000円
さいたま市・千葉市50,000〜80,000円45,000〜70,000円40,000〜60,000円
地方都市40,000〜60,000円35,000〜55,000円30,000〜50,000円
出典
厚生労働省「認可外保育施設の現況取りまとめ」mhlw.go.jp

認可外保育施設の無償化(補助の上限)

2019年10月の無償化に伴い、認可外保育施設も一定額まで補助が出るようになりましました。ただし、補助額には上限があります。

図表17認可外保育施設の無償化(補助の上限)

対象補助の上限額(月額)自治体独自の上乗せ
3〜5歳児(全世帯)37,000円自治体により異なる
0〜2歳児(非課税世帯)42,000円自治体により異なる
0〜2歳児(課税世帯)補助なし(原則)一部自治体で独自補助あり
出典
内閣府「幼児教育・保育の無償化概要」www8.cao.go.jp

認可外保育施設の月額が7万円の場合、3〜5歳児は3.7万円の補助を受けても3.3万円の自己負担が残ります。認可保育所であれば無償のため、認可保育所と認可外の差は年間約40万円にもなります。

自治体独自の認可外保育施設への上乗せ補助

一部の自治体は、国の補助に加えて独自の上乗せ補助を設けています。

図表18自治体独自の認可外保育施設への上乗せ補助

自治体補助の内容月額上限
世田谷区認証保育所等の保育料差額補助40,000円
杉並区認証保育所等の保育料補助40,000円
品川区認証保育所等の保育料差額補助40,000円
練馬区認証保育所等の保育料補助40,000円
横浜市横浜保育室の保育料補助認可保育所との差額
出典
各自治体公式サイト(2026年4月確認)
  • 世田谷区 city.setagaya.lg.jp
  • 横浜市 city.yokohama.lg.jp

認証保育所(東京都独自の制度)を利用する場合、区の補助によって認可保育所との保育料差を縮小できるケースがあります。認可外を利用する可能性がある場合は、自治体の上乗せ補助の有無を事前に確認しておくことが重要です。

ばあば
認可に入れなかった場合でも、自治体の補助があるかどうかで負担がまったく違ってくるのね。引越し先を選ぶときは認可外の補助も確認した方がいいわね。

07副食費(給食費)は別途かかる

2019年の幼児教育・保育無償化で3〜5歳の保育料は無償になりましたが、給食費のうち「副食費(おかず・おやつ代)」は無償化の対象外です。この副食費を自治体が補助しているかどうかで、実質的な負担額が変わります。

副食費の仕組み

保育所の給食費は「主食費」と「副食費」に分かれています。

図表19副食費の仕組み

費用内容金額の目安無償化の対象
主食費ご飯、パン、麺類約1,000〜3,000円/月対象外
副食費おかず、おやつ約4,500〜5,000円/月対象外
合計―約5,500〜8,000円/月―
出典
内閣府「幼児教育・保育の無償化に関するFAQ」www8.cao.go.jp

国の副食費免除対象

国の制度では、以下の世帯は副食費が免除されます。

内容は全市共通で副食費が免除です。

図表20国の副食費免除対象

対象
年収360万円未満相当世帯
第3子以降(全所得階層)
出典
こども家庭庁「副食費の取扱い」cfa.go.jp

自治体独自の副食費補助

国の免除対象に該当しない世帯でも、自治体独自の補助により副食費が無料または軽減されるケースがあります。

図表21自治体独自の副食費補助

自治体副食費の補助内容対象
東京都第2子以降の副食費を都費で補助都内在住の保育所利用者
千代田区副食費を区が全額負担区内の認可保育所利用者
港区副食費を区が全額負担区内の認可保育所利用者
文京区副食費を区が全額負担区内の認可保育所利用者
世田谷区第2子以降の副食費を補助区内の認可保育所利用者
横浜市国の免除基準どおり年収360万円未満または第3子以降
さいたま市国の免除基準どおり年収360万円未満または第3子以降
出典
各自治体公式サイト(2026年4月確認)
  • 東京都 fukushi.metro.tokyo.lg.jp

副食費は月額4,500〜5,000円程度ですが、年間では約5.4〜6万円の負担になります。保育料が無償でも副食費が有料の場合、完全な「無償」ではない点に注意が必要です。

給食費が無料の自治体について詳しく知りたい方は、「学校給食費が無料の自治体一覧」もあわせてご覧ください。

ママ
保育料は無償でも給食費はかかるのね。副食費だけで年間6万円は地味に大きい。
パパ
千代田区や港区は副食費も区が負担してくれるから本当に0円。でも横浜市は国基準どおりだから、年収360万円以上の世帯は副食費がかかる。「保育料無償」の内容も自治体によって違うんだよ。

08保育料以外に節約できる制度

保育料を安く抑えるには、自治体選びだけでなく、利用可能な制度を漏れなく活用することも重要です。ここでは、保育料を直接的に軽減する制度や、間接的に家計を助ける制度を紹介します。

住民税所得割額を下げる方法

保育料は住民税所得割額で決まるため、控除を最大限に活用して住民税を下げれば、保育料の階層を1つ下げられる可能性があります。

図表22住民税所得割額を下げる方法

控除の種類年間の節税効果(住民税)保育料への影響
iDeCo(個人型確定拠出年金)最大27.6万円×10%=約2.76万円階層が下がる可能性あり
ふるさと納税住民税の控除あり保育料の算定基準には影響しない(税額控除のため)
医療費控除実費に応じて階層が下がる可能性あり
生命保険料控除最大7万円×10%=約7,000円影響は小さい
住宅ローン控除控除額による保育料の算定には影響しない(税額控除のため)
出典
総務省「個人住民税」soumu.go.jp

注意が必要なのは、ふるさと納税と住宅ローン控除は「税額控除」であるため、保育料の算定基準となる「住民税所得割額」には影響しないという点です。一方、iDeCoや医療費控除は「所得控除」であるため、住民税所得割額を直接引き下げる効果があり、保育料の軽減につながる可能性があります。

企業主導型保育事業

企業主導型保育事業は、企業が設置する保育施設で、認可外でありながら国から助成を受けているため、一般的な認可外保育施設よりも保育料が安い傾向があります。

図表23企業主導型保育事業

項目内容
運営企業が設置(従業員以外も利用可能な「地域枠」あり)
保育料の目安認可保育所の国基準程度(0〜2歳:月2〜4万円)
無償化の対象3〜5歳は無償、0〜2歳(非課税世帯)も無償
メリット比較的空きがある、勤務先の近くにある場合が多い
出典
こども家庭庁「企業主導型保育事業」cfa.go.jp

認可保育所の「保育料の日割り計算」

月途中の入所や退所の場合、保育料は日割り計算になる自治体がほとんどです。入所日を月初にすることで余分な保育料を避けられるケースもあるため、入所月の取扱いを事前に確認しておくとよいでしょう。

その他の子育て支援制度

保育料以外にも、子育て家庭の家計を助ける制度は多数あります。複数の制度を組み合わせることで、トータルの子育てコストを大幅に削減できます。

図表24その他の子育て支援制度

制度内容詳細
児童手当0〜2歳:月15,000円、3歳〜小学校修了前:月10,000円(第3子以降15,000円)児童手当の詳細
018サポート(東京都)18歳以下の子ども1人あたり月5,000円東京都独自
子ども医療費助成医療費の自己負担を軽減医療費助成の比較
出産祝い金自治体独自の出産時給付出産祝い金ランキング
学校給食費無償化小中学校の給食費を無料に給食費無料の自治体

共働き世帯向けの子育て支援制度については、「共働き子育てしやすい街」で詳しく解説しています。

09待機児童と保育料のトレードオフ

保育料が安い自治体は魅力的ですが、保育園に入れなければ意味がありません。保育料の安さと待機児童の多さには、ある種のトレードオフの関係がある場合があります。

主要自治体の待機児童数

図表25主要自治体の待機児童数

待機児童数(2025年4月)

  1. 千代田区0人
  2. 港区0人
  3. 世田谷区0人
  4. 目黒区0人
  5. 文京区0人
  6. 渋谷区0人
  7. 横浜市17人
  8. 川崎市0人
  9. さいたま市0人

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

自治体待機児童数(2025年4月)保育料の水準備考
千代田区0人非常に安い人口が少なく保育所整備が進んでいる
港区0人非常に安い大規模な保育所整備を実施
世田谷区0人中程度かつて全国最多だったが解消
目黒区0人やや安い小規模保育所の整備が進む
文京区0人安い保育所の新設が続いている
渋谷区0人安い認定こども園の整備が進む
横浜市17人やや高い待機児童ゼロを一度達成後に微増
川崎市0人やや高い認可保育所の増設が進む
さいたま市0人中程度積極的な保育所整備
出典
厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ(2025年4月1日)」mhlw.go.jp

2025年4月時点で、東京23区の多くが待機児童ゼロを達成しています。かつて「保活激戦区」と呼ばれた世田谷区も待機児童ゼロを実現しており、保育料が安い自治体でも保育園に入れないリスクは以前よりも低くなっています。

あわせて読みたい保育料保育料の自治体比較 完全ガイド【2026年最新】無償化の仕組みと費用を徹底解説

保育園の「入りやすさ」は待機児童数だけでは測れない

待機児童数がゼロでも、第1希望の保育園に入れるとは限りません。以下の指標も確認しておく必要があります。

図表26保育園の「入りやすさ」は待機児童数だけでは測れない

指標内容確認方法
申込倍率申込者数/定員自治体の「保育所入所状況」で公開している場合あり
利用調整基準(点数表)世帯の状況に応じた優先順位自治体公式サイトで公開
隠れ待機児童特定の保育園のみ希望した場合に「待機」としてカウントされない厚生労働省の統計では別集計
年齢別の空き状況0歳児クラスは空きが少ない傾向自治体公式サイトの空き情報
じいじ
待機児童ゼロといっても、人気の園に入れるかは別問題じゃ。保育料だけでなく、希望する保育園に入れる可能性も考慮して自治体を選ぶことが大切じゃぞ。

認可保育所の「保育の質」は自治体で差がある

保育料の安さだけでなく、保育の質も重要な選択基準です。自治体によって、保育士の配置基準(国基準を上回る独自基準)や園庭の有無、保育時間の柔軟性などが異なります。

図表27認可保育所の「保育の質」は自治体で差がある

自治体保育士配置基準(0歳児)特徴
国基準子ども3人に保育士1人最低基準
世田谷区国基準以上を推奨区独自の保育の質ガイドライン策定
品川区国基準以上を推奨第三者評価の受審率が高い
横浜市国基準どおり横浜保育室独自の質基準あり
出典
厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」mhlw.go.jp

東京23区の子育て支援制度を総合的に比較したい方は、「東京23区の子育て支援 完全ガイド」をご覧ください。

10申請・手続きの流れ

保育所の利用申込みと保育料に関する手続きの流れを説明します。自治体によって細部は異なりますが、大まかな流れは全国共通です。

認可保育所の入所申込み手順

図表28認可保育所の入所申込み手順

ステップ内容時期の目安
1自治体の保育課で「入所案内」を入手入所希望月の2〜3か月前
2保育所の見学(複数園)申込みの1〜2か月前
3申込書類の記入・提出4月入所の場合:前年10〜12月
4利用調整(選考)自治体が実施。点数に基づく
5内定通知4月入所の場合:2〜3月
6面談・健康診断入所前
7入所・保育料の決定通知入所月

必要書類一覧

図表29必要書類一覧

書類内容
入所申込書自治体所定の様式
就労証明書勤務先が作成(両親分)
住民税課税証明書保育料算定のため(自治体がマイナンバーで取得する場合もあり)
母子健康手帳の写し子どもの健康状態の確認
健康保険証の写し子どもの保険加入の確認
その他自治体により異なる(障害者手帳、ひとり親証明等)
出典
各自治体「保育所入所のしおり」

保育料の決定と変更

保育料は毎年9月に見直されます。これは、住民税の課税年度が6月に切り替わるためです。

図表30保育料の決定と変更

時期保育料の算定基準
4〜8月前年度の住民税所得割額
9〜3月当年度の住民税所得割額
出典
内閣府「教育・保育に係る利用者負担額について」www8.cao.go.jp

つまり、4月の入所時に決定された保育料が9月に変更される可能性があります。年収が大きく変動した年(転職、育休復帰など)は、保育料も変わる可能性があることを覚えておきましょう。

引越しした場合の手続き

自治体間で引越した場合、保育所の利用は以下のように取り扱われます。

図表31引越しした場合の手続き

状況手続き
同一自治体内の引越し住所変更届のみ。保育所はそのまま通える
他自治体への引越し転出元で退所手続き→転入先で新規申込み
広域利用(通い続ける)一部自治体間で協定あり。自治体に要確認
ママ
引越し先で保育園に入れなかったらどうしよう。今の保育園に通い続けることはできないの?
パパ
自治体間の広域利用の協定がある場合は、引越し先からでも元の保育園に通い続けられるケースがあります。ただし全ての自治体間で可能なわけではないから、引越し前に必ず両方の自治体に確認しておくべきだよ。

11よくある質問(FAQ)

保育料は確定申告で戻ってくる?

保育料は確定申告の「社会保険料控除」や「医療費控除」の対象ではありません。認可保育所の保育料は所得控除の対象外です。ただし、認可外保育施設の利用料は、一部の条件で雑損控除や特定支出控除の対象になる可能性があります(該当するケースは限定的です)。

出典
国税庁「所得控除」nta.go.jp

育休中の保育料はどうなる?

育休中でも上の子が既に保育所に入所している場合、原則として継続利用が認められます。保育料は通常どおりかかりますが、育休手当は非課税所得のため住民税に反映されず、翌年度の保育料が下がるケースがあります。

保育料の減免制度はある?

多くの自治体では、以下のケースで保育料の減免や免除を行っています。

図表32保育料の減免制度はある?

ケース対応
ひとり親世帯保育料を軽減(自治体による)
障害児のいる世帯保育料を軽減または免除
災害被災世帯一定期間の保育料免除
生活保護世帯保育料無料
失業・収入減申請により保育料の見直し(自治体による)

認可外から認可に転園した場合、保育料はどう変わる?

認可外保育施設から認可保育所に転園した場合、保育料は認可保育所の基準に切り替わります。認可外で月7万円払っていた世帯が、認可保育所に転園することで月2〜3万円になるケースは珍しくありません。

年度途中の入所は可能?

4月入所が最も枠が多いですが、年度途中(5月以降)の入所も可能です。ただし、空き枠がある場合に限られるため、特に0歳児・1歳児クラスは年度途中の入所が難しい傾向があります。

保育料の口座振替は必須?

多くの自治体では口座振替を推奨していますが、納付書での支払いも可能です。一部の自治体ではクレジットカード払いやスマートフォン決済に対応しています。

ばあば
育休中は収入が減るから翌年の保育料が下がる可能性があるのね。保育料の仕組みを知っておくと、家計の見通しが立てやすくなりますね。

12ケース別:こんな家庭にはこの自治体

最後に、家庭の状況別に保育料の観点から適した自治体を提示します。「おすすめ」ではなく、本記事で示したデータから論理的に導かれる結論です。

ケース1:世帯年収500万円・0歳児1人の共働き家庭

図表33ケース1:世帯年収500万円・0歳児1人の共働き家庭

条件内容
世帯年収約500万円
子ども0歳児1人(第1子)
重視するポイント保育料の安さ

結論:千代田区・港区であれば保育料は0円。文京区でも月額約1万円程度。

ただし千代田区・港区の家賃は1LDKで月15〜25万円が相場です。保育料の節約分(年間30〜40万円)を家賃の差が上回る可能性があります。家賃と保育料のトータルコストで判断してください。

比較項目千代田区文京区横浜市
保育料(月額)0円約12,000円約36,000円
保育料(年額)0円約144,000円約432,000円
家賃相場(1LDK)約200,000円/月約140,000円/月約100,000円/月
住居費+保育料(年額)約2,400,000円約1,824,000円約1,632,000円

ケース2:世帯年収800万円・0歳と3歳の2人きょうだい

図表34ケース2:世帯年収800万円・0歳と3歳の2人きょうだい

条件内容
世帯年収約800万円
子ども3歳(第1子)と0歳(第2子)
重視するポイント第2子の保育料軽減

結論:東京都内であれば第2子は無償。都外ではカウント方法に注意。

東京都は2024年度から第2子以降の保育料を所得制限なしで無償化しています。都内の認可保育所に通う第2子(0歳児)の保育料は0円です。

一方、横浜市やさいたま市では国基準のカウント方法(小学校就学前の子のみカウント)が適用されます。上の子が3歳であれば下の子は「第2子」としてカウントされ、半額になります。ただし、上の子が小学生になった時点で下の子は「第1子」扱いに戻り、保育料が元に戻ります。

比較項目都内(23区)横浜市さいたま市
3歳(第1子)の保育料0円(国の無償化)0円(国の無償化)0円(国の無償化)
0歳(第2子)の保育料0円(都の制度)約28,000円(半額)約25,000円(半額)
年間の差0円約336,000円約300,000円

ケース3:世帯年収1,200万円・0歳児1人

図表35ケース3:世帯年収1,200万円・0歳児1人

条件内容
世帯年収約1,200万円
子ども0歳児1人(第1子)
重視するポイント高所得世帯の保育料負担を抑えたい

結論:千代田区・港区が最も有利。国基準では月10.4万円(年間124.8万円)の保育料がかかる所得帯。

高所得世帯ほど保育料の自治体間格差が大きくなります。千代田区・港区は所得に関係なく0円のため、国基準との差は年間124.8万円に達します。

比較項目千代田区世田谷区横浜市国基準
月額保育料0円約65,000円約85,000円104,000円
年額保育料0円約780,000円約1,020,000円1,248,000円
国基準との差-1,248,000円-468,000円-228,000円―

ケース4:ひとり親世帯・世帯年収300万円

図表36ケース4:ひとり親世帯・世帯年収300万円

条件内容
世帯年収約300万円
家族構成ひとり親+0歳児1人
重視するポイント保育料と生活費のバランス

結論:住民税非課税世帯に該当すれば保育料は全国どこでも0円。課税世帯の場合は自治体による。

ひとり親世帯で年収300万円の場合、扶養控除等の適用後に住民税非課税となる可能性があります。非課税世帯であれば、国の制度により0〜2歳も保育料は無料です。課税世帯に該当する場合は、ひとり親向けの独自減免がある自治体を選ぶことで保育料を抑えられます。

自治体ひとり親世帯向けの軽減
千代田区全世帯無償のためひとり親も0円
世田谷区ひとり親世帯向けの保育料減免あり
横浜市ひとり親世帯の保育料を軽減(国基準どおり)

ケース5:地方から東京への転居を検討中

図表37ケース5:地方から東京への転居を検討中

条件内容
現在の居住地地方都市
転居先東京都内を検討
子ども1歳児1人
重視するポイント保育園への入りやすさと保育料のバランス

結論:23区内であればどこでも現在の自治体より保育料が安くなる可能性が高い。特に文京区・渋谷区は財政力が高く保育料が安い上に、待機児童ゼロを達成しており、保育園にも入りやすい。

比較項目文京区渋谷区杉並区
保育料(年収500万円)約12,000円約15,000円約20,000円
待機児童(2025年)0人0人0人
家賃相場(1LDK)約140,000円約180,000円約120,000円
第2子の保育料0円0円0円

出産祝い金も含めて自治体を比較したい方は、「出産祝い金ランキング」もあわせてご確認ください。

ママ
ケース別に見ると、自分の家庭に合った自治体がわかりやすいわね。保育料だけじゃなくて家賃も含めて考えないといけないのが大事なポイントね。
パパ
そのとおり。保育料で年間50万円安くなっても、家賃で年間100万円高くなったら意味がありません。トータルの生活コストで判断することが大切だよ。

ケース6:自営業・フリーランスの家庭

自営業やフリーランスの場合、確定申告の内容によって住民税所得割額が決まるため、経費の計上方法次第で保育料の階層が変わる可能性があります。

図表38ケース6:自営業・フリーランスの家庭

条件内容
世帯の働き方夫:フリーランス、妻:会社員
世帯の売上/年収夫:売上800万円(経費400万円)、妻:年収400万円
重視するポイント保育料の算定方法と節税の関係

結論:自営業者はiDeCoや小規模企業共済を活用することで、住民税所得割額を下げて保育料の階層を1段階下げられる可能性があります。 自治体の選択に加えて、税務上の工夫も保育料の節約に直結します。

図表39年間の所得控除効果

年間の所得控除効果

  1. iDeCo(月68,000円)816,000円
  2. 小規模企業共済(月70,000円)840,000円
  3. 青色申告特別控除650,000円

※ 表の数値をもとに編集部作成。「約」「最大」などの表記は元の表のとおりです。

対策年間の所得控除効果保育料への影響
iDeCo(月68,000円)816,000円1〜2階層下がる可能性
小規模企業共済(月70,000円)840,000円1〜2階層下がる可能性
青色申告特別控除650,000円1階層下がる可能性

自営業の方は保育所の利用調整(点数計算)でも会社員と異なる扱いを受ける場合があるため、自治体の利用調整基準を事前に確認しておくことが重要です。自治体によっては自営業者の勤務実態を証明する書類の提出を求められるケースがあります。

保育料と住居費を総合的に比較する際は、「子育て世帯の住宅支援制度」もあわせてご確認ください。また、首都圏全体の子育て環境を比較したい場合は「埼玉県の子育てしやすい街ランキング」や「神奈川県の子育て支援比較」も参考になります。


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13まとめ

本記事で解説したポイントを整理します。

  1. 3〜5歳の保育料は全国一律で無償。国の幼児教育・保育無償化制度により、認可保育所・認定こども園・幼稚園の利用料は全員無料です。
  2. 0〜2歳の保育料は自治体によって大きな差がある。千代田区・港区は0円、横浜市は月4〜8万円台と、年間で50万円以上の差が生じます。
  3. 東京都は第2子以降の保育料を所得制限なしで無償化。都外にはない制度で、きょうだいのいる家庭にとって大きなメリットです。
  4. 副食費(給食費)は無償化の対象外。自治体によって補助の有無が異なり、年間5〜6万円の差になります。
  5. 保育料だけでなく家賃も含めたトータルコストで判断すること。保育料が安い自治体は家賃が高い傾向があるため、総合的な比較が必要です。

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出典一覧

  1. 内閣府「幼児教育・保育の無償化 特設ページ」 www8.cao.go.jp
  2. 内閣府「子ども・子育て支援新制度について」 www8.cao.go.jp
  3. 内閣府「教育・保育に係る利用者負担額について」 www8.cao.go.jp
  4. 内閣府「幼児教育・保育の無償化に関するFAQ」 www8.cao.go.jp
  5. こども家庭庁「副食費の取扱い」 cfa.go.jp
  6. こども家庭庁「企業主導型保育事業」 cfa.go.jp
  7. 厚生労働省「保育所等関連状況取りまとめ」 mhlw.go.jp
  8. 厚生労働省「認可外保育施設の現況取りまとめ」 mhlw.go.jp
  9. 厚生労働省「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」 mhlw.go.jp
  10. 総務省「地方公共団体の主要財政指標一覧」 soumu.go.jp
  11. 総務省「個人住民税」 soumu.go.jp
  12. 国税庁「所得控除」 nta.go.jp
  13. 東京都福祉局「第2子の保育料無償化」 fukushi.metro.tokyo.lg.jp
  14. 東京都福祉局「副食費補助」 fukushi.metro.tokyo.lg.jp
  15. 千代田区「保育料一覧」 city.chiyoda.lg.jp
  16. 港区「保育料」 city.minato.tokyo.jp
  17. 文京区「保育料」 city.bunkyo.lg.jp
  18. 渋谷区「保育料」 city.shibuya.tokyo.jp
  19. 世田谷区「保育料」 city.setagaya.lg.jp
  20. 横浜市「保育料」 city.yokohama.lg.jp
  21. 川崎市「保育料」 city.kawasaki.jp
  22. さいたま市「保育料」 city.saitama.lg.jp
  23. 大阪市「保育料」 city.osaka.lg.jp
  24. 名古屋市「保育料」 city.nagoya.jp
  25. 福岡市「保育料」 city.fukuoka.lg.jp
  26. 明石市「保育料」 city.akashi.lg.jp
  27. 世田谷区「認証保育所等の保育料補助」 city.setagaya.lg.jp
  28. 横浜市「横浜保育室」 city.yokohama.lg.jp

本記事の情報は2026年4月時点の各自治体公式サイト・国の公表資料に基づいています。保育料の金額や制度は毎年度改定される可能性があるため、最新の情報は各自治体の公式サイトまたは保育課の窓口でご確認ください。

本記事の情報は2026年4月時点の各自治体公式サイトの情報に基づいています。制度は変更される場合があります。最新情報は各自治体の公式サイトまたは窓口でご確認ください。

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CONTENTS

  1. 01保育料の仕組みを正しく理解する
  2. 02国の幼児教育・保育無償化:3〜5歳は全員対象
  3. 030〜2歳の保育料格差が最も大きい
  4. 04東京23区の保育料が安い理由
  5. 05主要都市の保育料比較表(年収別)
  6. 06認可保育所と認可外の保育料差
  7. 07副食費(給食費)は別途かかる
  8. 08保育料以外に節約できる制度
  9. 09待機児童と保育料のトレードオフ
  10. 10申請・手続きの流れ
  11. 11よくある質問(FAQ)
  12. 12ケース別:こんな家庭にはこの自治体
  13. 13まとめ