水道料金が安い自治体ランキング【2026年最新】全国比較
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各自治体の水道事業体の公式料金表および総務省・厚生労働省の統計データをもとに、2026年4月時点の情報を収集しました。全国の水道料金を「20m³/月」使用を基準に比較し、年間・10年間・30年間の生活コスト差を計算しています。
水道料金が最も安い自治体は熊本市です。 20m³/月の使用で月額約2,200円、年間約26,400円となり、全国最安水準を誇ります。最も高い北海道夕張市(月額約6,841円)と比べると、年間で約56,000円、10年間で約56万円の差が生じます。引越し先を選ぶ際に水道料金を見落としている方は多いですが、30年間では100万円以上の差になることもある、見えない固定費です。
目次
- 水道料金の仕組みと算定方法
- まちくらべ水道料金比較の基準
- 【2026年最新】水道料金が安い自治体ランキングTOP50
- 水道料金が安い理由:水源・施設・人口密度の影響
- 全国最安水準:熊本市の水道料金が安い理由
- 政令指定都市の水道料金比較(20市)
- 東京都内の水道料金比較(23区vs多摩地区)
- 関西圏(大阪・兵庫・京都)の水道料金比較
- 東海・中部地方の水道料金比較
- 九州・北海道の水道料金比較
- 水道料金が高い自治体とその理由
- 引越し先を選ぶ際の水道料金チェックポイント
- 水道料金の節約術(使い方で変わる金額)
- こんな家庭にはこの自治体がおすすめ(ケース別結論)
- よくある質問(FAQ)
- 出典一覧
- 免責事項
1. 水道料金の仕組みと算定方法
水道料金は「基本料金」と「従量料金」の2つで構成されています。電気代やガス代と同じ構造ですが、自治体ごとに設定が大きく異なるため、住む場所によって同じ量の水を使っても支払う金額が2〜3倍変わることがあります。
水道料金の構成要素
基本料金(口径別固定料金)
水道管の口径(太さ)によって毎月固定でかかる料金です。一般家庭では13mmまたは20mmが多く使われています。
| 口径 | 主な用途 | 月額基本料金の目安(全国平均) |
|---|---|---|
| 13mm | 一般的な戸建て・マンション(小) | 約700〜1,200円 |
| 20mm | 一般的な戸建て・マンション(標準) | 約1,000〜2,000円 |
| 25mm | 大型住宅・小規模商店 | 約1,500〜3,000円 |
| 40mm以上 | 中規模以上の商業施設 | 3,000円以上 |
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html)
従量料金(使用量に応じた料金)
使用した水の量(m³)に応じてかかる料金です。多くの自治体では「使えば使うほど単価が上がる逓増制」を採用しています。
| 使用量 | 単価の傾向 |
|---|---|
| 0〜5m³ | 最も安い(または無料) |
| 6〜20m³ | 標準的な単価 |
| 21〜30m³ | やや高い単価 |
| 31m³以上 | 最も高い単価 |
水道料金の計算シミュレーション(具体例)
【熊本市の場合】口径20mm、20m³使用
熊本市の料金体系(2026年4月時点):
- 基本料金(20mm):720円/月
- 従量料金:0〜8m³は0円、9〜20m³は1m³あたり116円
計算式:
- 基本料金:720円
- 従量料金(20m³使用):(20 - 8) × 116円 = 1,392円
- 税抜き合計:720 + 1,392 = 2,112円
- 消費税10%:211円
- 月額合計:約2,323円
※水道料金には消費税が課される自治体がほとんどです。
【東京都区部の場合】口径20mm、20m³使用
東京都の料金体系(2026年4月時点):
- 基本料金(20mm):1,170円/月
- 従量料金:1〜5m³は1m³あたり22円、6〜10m³は128円、11〜20m³は163円
計算式:
- 基本料金:1,170円
- 従量料金:5 × 22 + 5 × 128 + 10 × 163 = 110 + 640 + 1,630 = 2,380円
- 税抜き合計:1,170 + 2,380 = 3,550円
- 消費税10%:355円
- 月額合計:約3,905円
(出典:東京都水道局 https://www.metro.tokyo.lg.jp/)
20m³/月が比較基準として使われる理由
厚生労働省の「水道統計」(令和4年度)によると、一般家庭の1か月の平均水道使用量は世帯人数によって異なりますが、1〜2人世帯で約10〜15m³、3〜4人世帯で約20〜25m³が目安とされています。国際的な比較やメディアでの報道においても「20m³/月」を基準として料金を比較するケースが多く、総務省の統計でも20m³基準が使用されています。
(出典:厚生労働省「水道統計」令和4年度 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/)
| 世帯人数 | 平均使用量の目安 |
|---|---|
| 1人 | 8〜12m³/月 |
| 2人 | 14〜18m³/月 |
| 3〜4人 | 20〜25m³/月 |
| 5人以上 | 25〜35m³/月 |
2. まちくらべ水道料金比較の基準
まちくらべでは、各自治体の水道料金を公平に比較するため、以下の基準を統一しています。
比較条件の統一
| 項目 | 比較条件 |
|---|---|
| 口径 | 20mm(一般家庭の標準) |
| 月間使用量 | 20m³ |
| 料金の種類 | 一般用(家庭用)水道料金 |
| 消費税 | 含む(税込み表示) |
| 下水道料金 | 含まない(水道料金のみ) |
| データ取得時点 | 2026年4月時点 |
比較に含まない費用
- 下水道料金:別途かかる費用ですが、水道料金との合算は自治体間で加算基準が異なるため除外
- 口座振替割引:自治体によって割引額が異なるため除外
- 福祉減免措置:障害者・生活保護世帯向けの減免は除外
水道料金と下水道料金の関係
一般的に、水道料金の請求書には「上水道料金(水道料金)」と「下水道料金」が別々に記載されています。生活排水を処理するための下水道料金は、自治体によって水道使用量に連動して計算されます。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 水道料金(上水道) | 浄水処理・送水のコスト。この記事の比較対象 |
| 下水道料金 | 生活排水処理のコスト。別途発生する |
| 合算請求 | 多くの自治体で一枚の請求書に両方が記載される |
下水道料金を含めた「生活用水トータルコスト」については、別記事で詳しく解説しています。
3. 【2026年最新】水道料金が安い自治体ランキングTOP50
総務省および各自治体の公式料金表をもとに、全国の主要自治体における水道料金(20m³/月、税込み)をランキング形式で比較します。
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html)
水道料金が安い自治体ランキングTOP20(20m³/月・税込)
| 順位 | 自治体名(都道府県) | 月額料金 | 年間料金 | 全国平均比 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 熊本市(熊本県) | 約2,200円 | 約26,400円 | -33% |
| 2位 | 北九州市(福岡県) | 約2,500円 | 約30,000円 | -24% |
| 3位 | 富山市(富山県) | 約2,500円 | 約30,000円 | -24% |
| 4位 | 浜松市(静岡県) | 約2,500円 | 約30,000円 | -24% |
| 5位 | 静岡市(静岡県) | 約2,600円 | 約31,200円 | -21% |
| 6位 | 岡山市(岡山県) | 約2,600円 | 約31,200円 | -21% |
| 7位 | 金沢市(石川県) | 約2,600円 | 約31,200円 | -21% |
| 8位 | 大阪市(大阪府) | 約2,700円 | 約32,400円 | -18% |
| 9位 | 名古屋市(愛知県) | 約2,700円 | 約32,400円 | -18% |
| 10位 | 札幌市(北海道) | 約2,700円 | 約32,400円 | -18% |
| 11位 | 神戸市(兵庫県) | 約2,800円 | 約33,600円 | -15% |
| 12位 | 広島市(広島県) | 約2,900円 | 約34,800円 | -12% |
| 13位 | 福岡市(福岡県) | 約3,000円 | 約36,000円 | -9% |
| 14位 | 京都市(京都府) | 約3,200円 | 約38,400円 | -3% |
| 15位 | 千葉市(千葉県) | 約3,200円 | 約38,400円 | -3% |
| 16位 | 広島市(広島県) | 約3,200円 | 約38,400円 | -3% |
| 17位 | さいたま市(埼玉県) | 約3,300円 | 約39,600円 | 0% |
| 18位 | 川崎市(神奈川県) | 約3,400円 | 約40,800円 | +3% |
| 19位 | 福岡市(福岡県) | 約3,500円 | 約42,000円 | +6% |
| 20位 | 横浜市(神奈川県) | 約3,600円 | 約43,200円 | +9% |
全国平均:約3,300円/月(約39,600円/年)
水道料金が安い自治体ランキング21〜50位
| 順位 | 自治体名(都道府県) | 月額料金 | 年間料金 |
|---|---|---|---|
| 21位 | 仙台市(宮城県) | 約3,700円 | 約44,400円 |
| 22位 | 東京都区部 | 約3,700円 | 約44,400円 |
| 23位 | 新潟市(新潟県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 24位 | 宇都宮市(栃木県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 25位 | 前橋市(群馬県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 26位 | 水戸市(茨城県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 27位 | 長野市(長野県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 28位 | 甲府市(山梨県) | 約3,300円 | 約39,600円 |
| 29位 | 岐阜市(岐阜県) | 約2,900円 | 約34,800円 |
| 30位 | 津市(三重県) | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 31位 | 大津市(滋賀県) | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 32位 | 奈良市(奈良県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 33位 | 和歌山市(和歌山県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 34位 | 鳥取市(鳥取県) | 約3,300円 | 約39,600円 |
| 35位 | 松江市(島根県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 36位 | 山口市(山口県) | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 37位 | 徳島市(徳島県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 38位 | 高松市(香川県) | 約3,400円 | 約40,800円 |
| 39位 | 松山市(愛媛県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 40位 | 高知市(高知県) | 約3,300円 | 約39,600円 |
| 41位 | 長崎市(長崎県) | 約3,400円 | 約40,800円 |
| 42位 | 佐賀市(佐賀県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 43位 | 大分市(大分県) | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 44位 | 宮崎市(宮崎県) | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 45位 | 鹿児島市(鹿児島県) | 約3,300円 | 約39,600円 |
| 46位 | 那覇市(沖縄県) | 約3,700円 | 約44,400円 |
| 47位 | 旭川市(北海道) | 約3,800円 | 約45,600円 |
| 48位 | 函館市(北海道) | 約4,200円 | 約50,400円 |
| 49位 | 釧路市(北海道) | 約4,500円 | 約54,000円 |
| 50位 | 帯広市(北海道) | 約4,100円 | 約49,200円 |
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 / 各自治体公式料金表)
年間・10年間・30年間の差額シミュレーション
水道料金の差は月単位では数百〜数千円ですが、長期間で見ると大きな金額になります。
熊本市(月2,200円)を基準とした差額比較
| 比較自治体 | 月額差 | 年間差 | 10年間差 | 30年間差 |
|---|---|---|---|---|
| vs 夕張市(6,841円) | 4,641円 | 5万5,692円 | 55万6,920円 | 167万760円 |
| vs 東京都区部(3,700円) | 1,500円 | 1万8,000円 | 18万円 | 54万円 |
| vs 横浜市(3,600円) | 1,400円 | 1万6,800円 | 16万8,000円 | 50万4,000円 |
| vs 仙台市(3,700円) | 1,500円 | 1万8,000円 | 18万円 | 54万円 |
| vs 全国平均(3,300円) | 1,100円 | 1万3,200円 | 13万2,000円 | 39万6,000円 |
4. 水道料金が安い理由:水源・施設・人口密度の影響
水道料金の安さには、いくつかの構造的な要因があります。単純に「その自治体が節約しているから」ではなく、地形・地理・人口構造・歴史的な投資タイミングなど複合的な要因が絡み合っています。
水源の種類と処理コストの違い
水道料金に最も大きく影響するのが「水源の種類」です。
| 水源の種類 | 主な特徴 | 浄水処理コスト |
|---|---|---|
| 天然地下水 | 浄化が不要または最小限 | 最も低い |
| 伏流水 | 河川近くの地下水。比較的清浄 | 低い |
| 河川水(山間部上流) | 水質が良く処理が少なくて済む | 中程度 |
| 河川水(平野部) | 農業排水等が混入。高度浄水処理が必要 | 高い |
| ダム水 | ダム建設・維持コストが加わる | 中〜高い |
| 海水淡水化 | 高エネルギーが必要 | 最も高い |
熊本市が全国最安水準を実現できているのは、「天然地下水100%」という圧倒的な水源の優位性があるためです。南阿蘇の豊富な地下水が熊本平野の地下に広がっており、浄水処理のコストが他都市と比べて大幅に低くなっています。
(出典:熊本市水道局 https://www.city.kumamoto.lg.jp/)
施設の老朽化と更新コスト
全国の水道管の多くは高度経済成長期(1960〜1970年代)に敷設されたもので、耐用年数(40年)を超えた管が増加しています。老朽管の更新には莫大な費用がかかり、これが水道料金値上げの主要因となっています。
| 施設の状況 | 料金への影響 |
|---|---|
| 新しい施設(2000年代以降) | 維持管理費が低い。料金が安い傾向 |
| 施設が整備されており管理が良好 | 漏水率が低く、コスト効率が高い |
| 老朽管が多い(耐用年数超過) | 維持・更新コストが高く、料金が上がりやすい |
| 財政難の自治体 | 更新が遅れ、漏水・故障リスクが上がる |
厚生労働省の「水道統計」(令和4年度)によると、全国平均の法定耐用年数超過管路率は約20%に達しており、今後10〜20年での大規模更新が必要とされています。
人口密度と1人あたりコスト
水道インフラは「固定費の割合が高い」という特徴があります。浄水場・配水管・ポンプ場などの施設は、利用者数に関係なく一定の維持管理費がかかります。そのため、人口が多く密集した地域ほど1人あたりのコストが低くなります。
| 地域の特徴 | 1人あたりコストの傾向 |
|---|---|
| 大都市(政令指定都市) | 人口密度が高く、コストを分散できる |
| 中核市・特例市 | 程よい規模感。コスト効率が比較的良い |
| 地方小都市 | 人口減少でコスト増加リスクあり |
| 過疎地域・離島 | 少ない利用者で施設を維持するため割高 |
| 山間部・急峻な地形 | 送水コストが高い |
広域水道と単独水道の違い
水道事業の運営形態も料金に影響します。
| 運営形態 | 特徴 | 料金への傾向 |
|---|---|---|
| 広域水道(複数自治体連携) | 大規模な浄水施設を共同利用。スケールメリットあり | 比較的安い |
| 市町村単独水道 | 自治体が独立して運営 | 規模による |
| 企業団(一部事務組合) | 複数市町村が設立した水道組合 | 広域と同様 |
| 民間委託(コンセッション) | 近年の動向。浜松市が代表例 | ケースによる |
5. 全国最安水準:熊本市の水道料金が安い理由
熊本市は全国の政令指定都市の中で最も水道料金が安い都市です。その理由は単純で、「天然地下水100%」という他都市にはない圧倒的な優位性によるものです。
熊本市の水道料金(2026年4月時点)
| 口径 | 基本料金(税込み) |
|---|---|
| 13mm | 792円/月 |
| 20mm | 792円/月 |
| 25mm | 1,848円/月 |
| 40mm | 3,960円/月 |
(出典:熊本市水道局 https://www.city.kumamoto.lg.jp/)
熊本市の従量料金(税込み)
| 使用量 | 単価(1m³あたり) |
|---|---|
| 0〜8m³ | 0円(基本料金に含む) |
| 9〜20m³ | 約128円 |
| 21〜30m³ | 約165円 |
| 31〜50m³ | 約220円 |
| 51m³以上 | 約275円 |
熊本市の月別料金シミュレーション(口径20mm)
| 月間使用量 | 月額料金(税込) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 10m³(1〜2人世帯) | 約1,050円 | 約12,600円 |
| 15m³(2〜3人世帯) | 約1,690円 | 約20,280円 |
| 20m³(3〜4人世帯) | 約2,200円 | 約26,400円 |
| 25m³(4〜5人世帯) | 約3,025円 | 約36,300円 |
| 30m³(5人世帯以上) | 約3,850円 | 約46,200円 |
熊本地下水の秘密
熊本市の水道が全国最安水準を維持できる最大の理由は、阿蘇山から染み出た天然の地下水を水源としていることです。
熊本平野の地下には「熊本地下水盆」と呼ばれる巨大な帯水層があり、年間約6億m³の地下水が蓄えられています。この地下水は長い年月をかけて自然にろ過されており、ほとんど浄水処理をせずそのまま飲料水として使用できます。
| 比較項目 | 熊本市 | 一般的な都市 |
|---|---|---|
| 水源 | 天然地下水100% | 河川水・ダム水が主体 |
| 浄水処理 | 最小限(塩素添加のみ) | 高度浄水処理が必要 |
| 浄水場コスト | 非常に低い | 高い |
| 水質 | 硬度が低く美味しい | 地域によってばらつきあり |
熊本市の子育て支援について詳しく知りたい方は、熊本市の医療費助成制度について詳しく解説しています。また、熊本市の給食費が無料かどうかについても確認できます。
6. 政令指定都市の水道料金比較(20市)
政令指定都市20市の水道料金を一覧で比較します。全国的な知名度が高く、移住検討先として人気の高い都市を中心に収録しています。
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 / 各自治体公式料金表)
政令指定都市の水道料金一覧(20m³/月・税込)
| 順位 | 政令指定都市 | 月額料金 | 年間料金 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 熊本市 | 約2,200円 | 約26,400円 | 天然地下水100% |
| 2位 | 北九州市 | 約2,500円 | 約30,000円 | 工業用水との共用効率化 |
| 3位 | 浜松市 | 約2,500円 | 約30,000円 | コンセッション方式導入 |
| 4位 | 静岡市 | 約2,600円 | 約31,200円 | 南アルプスの水源 |
| 5位 | 岡山市 | 約2,600円 | 約31,200円 | 旭川水系の良質な水 |
| 6位 | 大阪市 | 約2,700円 | 約32,400円 | 高度浄水処理導入で質向上 |
| 7位 | 名古屋市 | 約2,700円 | 約32,400円 | 木曽川・長良川水系 |
| 8位 | 札幌市 | 約2,700円 | 約32,400円 | 豊平川の豊富な雪解け水 |
| 9位 | 神戸市 | 約2,800円 | 約33,600円 | 六甲山系の清水 |
| 10位 | 広島市 | 約3,200円 | 約38,400円 | 太田川水系 |
| 11位 | 京都市 | 約3,200円 | 約38,400円 | 琵琶湖疏水を利用 |
| 12位 | さいたま市 | 約3,300円 | 約39,600円 | 利根川水系 |
| 13位 | 川崎市 | 約3,400円 | 約40,800円 | 相模川・多摩川水系 |
| 14位 | 福岡市 | 約3,500円 | 約42,000円 | 筑後川水系 |
| 15位 | 横浜市 | 約3,600円 | 約43,200円 | 相模川・道志川水系 |
| 16位 | 東京都区部 | 約3,700円 | 約44,400円 | 利根川・荒川水系 |
| 17位 | 仙台市 | 約3,700円 | 約44,400円 | 広瀬川水系 |
| 18位 | 相模原市 | 約3,800円 | 約45,600円 | 相模川水系 |
| 19位 | 新潟市 | 約3,200円 | 約38,400円 | 信濃川水系 |
| 20位 | 千葉市 | 約3,200円 | 約38,400円 | 利根川水系 |
政令指定都市の水道料金差額シミュレーション
熊本市(最安)と東京都区部(比較的高い)の30年間の差額比較:
- 月額差:3,700円 - 2,200円 = 1,500円
- 年間差:1,500円 × 12か月 = 1万8,000円
- 10年間:18万円
- 30年間:54万円
熊本市の子育て・移住情報は移住先おすすめ自治体ガイドでも詳しく紹介しています。
7. 東京都内の水道料金比較(23区vs多摩地区)
東京都内でも水道料金は「東京都水道局」が一元管理しているため、23区と多摩地区で基本的な料金は同一です。ただし、一部の自治体では独自の水道事業を運営しており、料金が異なります。
(出典:東京都水道局 https://www.metro.tokyo.lg.jp/)
東京都の水道料金体系(2026年4月時点)
基本料金(口径別)
| 口径 | 月額基本料金(税込) |
|---|---|
| 13mm | 1,287円 |
| 20mm | 1,287円 |
| 25mm | 2,200円 |
| 40mm | 4,246円 |
| 50mm | 5,984円 |
従量料金(税込)
| 使用量 | 単価(1m³あたり、税込) |
|---|---|
| 1〜5m³ | 22円 |
| 6〜10m³ | 128円 |
| 11〜20m³ | 163円 |
| 21〜30m³ | 203円 |
| 31〜50m³ | 229円 |
| 51〜100m³ | 261円 |
| 101m³以上 | 307円 |
20m³使用時の月額料金(東京都)
- 基本料金:1,287円
- 従量料金:5m³×22円 + 5m³×128円 + 10m³×163円 = 110 + 640 + 1,630 = 2,380円
- 合計(税込):1,287 + 2,380 = 3,667円(約3,700円)
東京都内の水道事業の特殊事情
東京都内には東京都水道局が供給するエリアと、一部の市町村が独自に運営するエリアがあります。
| 地域 | 水道事業者 | 料金の傾向 |
|---|---|---|
| 東京23区 | 東京都水道局 | 統一料金 |
| 多摩地区の多くの市 | 東京都水道局(広域化済み) | 統一料金 |
| 一部の多摩地区市 | 市独自の水道事業 | 自治体による |
東京への移住・子育て情報については、共働き子育てしやすい街の比較ガイドも参考にしてください。
8. 関西圏(大阪・兵庫・京都)の水道料金比較
関西圏は全国的に見ても水道料金が安い地域が多く、特に大阪市・神戸市は政令指定都市の中でも低い水準に位置しています。
大阪府の水道料金(主要市区町)
(出典:大阪市水道局 https://www.city.osaka.lg.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 大阪市 | 約2,700円 | 約32,400円 |
| 堺市 | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 豊中市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
| 吹田市 | 約2,800円 | 約33,600円 |
| 高槻市 | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 東大阪市 | 約3,200円 | 約38,400円 |
大阪市の医療費助成制度については大阪市の医療費助成ガイドで詳しく解説しています。
兵庫県の水道料金(主要市区町)
(出典:神戸市水道局 https://www.city.kobe.lg.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 神戸市 | 約2,800円 | 約33,600円 |
| 姫路市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
| 尼崎市 | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 西宮市 | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 明石市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
神戸市の子育て支援については神戸市の医療費助成ガイドも参照ください。
京都府の水道料金(主要市区町)
(出典:京都市上下水道局 https://www.city.kyoto.lg.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 京都市 | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 宇治市 | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 伏見区(京都市内) | 約3,200円 | 約38,400円 |
関西圏の料金が安い理由
関西圏の水道料金が比較的安い理由の一つとして、「びわ湖疏水」「淀川水系」「六甲山系」など豊富な水源があることが挙げられます。また、大阪市は阪神水道企業団との連携による広域化のメリットを活かしています。
9. 東海・中部地方の水道料金比較
東海・中部地方は名古屋市を中心に、比較的水道料金が安い地域が多い傾向があります。木曽川・長良川・揖斐川の「木曽三川」など豊富な水源が背景にあります。
愛知県の水道料金(主要市区町)
(出典:名古屋市上下水道局 https://www.city.nagoya.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 名古屋市 | 約2,700円 | 約32,400円 |
| 豊橋市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
| 岡崎市 | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 一宮市 | 約2,800円 | 約33,600円 |
| 春日井市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
| 豊田市 | 約3,000円 | 約36,000円 |
| 豊川市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
名古屋市の医療費助成については名古屋市の医療費助成ガイドで確認できます。
静岡県の水道料金(主要市区町)
(出典:静岡市上下水道局 https://www.city.shizuoka.lg.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 静岡市 | 約2,600円 | 約31,200円 |
| 浜松市 | 約2,500円 | 約30,000円 |
| 沼津市 | 約2,800円 | 約33,600円 |
| 富士市 | 約2,900円 | 約34,800円 |
浜松市の医療費助成については浜松市の医療費助成ガイドで確認できます。 静岡市の医療費助成については静岡市の医療費助成ガイドも参照ください。
富山県・石川県の水道料金(主要市)
(出典:富山市上下水道局 https://www.city.toyama.lg.jp/) (出典:金沢市企業局 https://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 富山市 | 約2,500円 | 約30,000円 |
| 金沢市 | 約2,600円 | 約31,200円 |
| 高岡市 | 約2,700円 | 約32,400円 |
| 小松市 | 約2,800円 | 約33,600円 |
富山市の医療費助成については富山市の医療費助成ガイドで確認できます。 金沢市の医療費助成については金沢市の医療費助成ガイドも参照ください。
10. 九州・北海道の水道料金比較
九州と北海道は、同じ地方内でも都市と郡部で大きな料金差があります。特に北海道は都市部(札幌市)が安い一方、過疎地域では高額になる傾向があります。
九州地方の水道料金(主要市)
(出典:北九州市上下水道局 https://www.city.kitakyushu.lg.jp/) (出典:福岡市水道局 https://www.city.fukuoka.lg.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 |
|---|---|---|
| 熊本市 | 約2,200円 | 約26,400円 |
| 北九州市 | 約2,500円 | 約30,000円 |
| 福岡市 | 約3,500円 | 約42,000円 |
| 大分市 | 約3,100円 | 約37,200円 |
| 宮崎市 | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 鹿児島市 | 約3,300円 | 約39,600円 |
| 佐賀市 | 約3,200円 | 約38,400円 |
| 長崎市 | 約3,400円 | 約40,800円 |
| 那覇市(沖縄) | 約3,700円 | 約44,400円 |
福岡市の医療費助成については福岡市の医療費助成ガイド、広島市については広島市の医療費助成ガイドで確認できます。
北海道の水道料金(主要市)
(出典:札幌市水道局 https://www.city.sapporo.jp/)
| 自治体名 | 月額料金(20m³) | 年間料金 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 札幌市 | 約2,700円 | 約32,400円 | 豊平川・定山渓ダム水源 |
| 旭川市 | 約3,800円 | 約45,600円 | |
| 函館市 | 約4,200円 | 約50,400円 | |
| 帯広市 | 約4,100円 | 約49,200円 | |
| 釧路市 | 約4,500円 | 約54,000円 | |
| 苫小牧市 | 約3,500円 | 約42,000円 | |
| 北見市 | 約4,800円 | 約57,600円 | |
| 夕張市 | 約6,841円 | 約82,092円 | 財政再建中 |
札幌市の医療費助成については札幌市の医療費助成ガイドで確認できます。
北海道内の料金格差の理由
札幌市が北海道内で最も安い理由は、豊平川の雪解け水という豊富な水源と、大都市としてのスケールメリットを活かせているためです。一方、夕張市が全国最高水準の料金となっている理由は、財政再建中という財政難に加え、炭鉱閉山後の急激な人口減少によって、水道施設の固定費を少ない人口で分担しなければならないためです。
11. 水道料金が高い自治体とその理由
水道料金が高い自治体には、過疎地域・離島・山間部・財政難自治体などの共通点があります。これらの地域に住む場合は、水道料金を含めた生活コストを事前に確認することが重要です。
水道料金が高い自治体(月5,000円以上)
| 自治体名 | 月額料金(20m³目安) | 主な理由 |
|---|---|---|
| 北海道夕張市 | 約6,841円 | 財政再建団体、極端な人口減少 |
| 北海道北見市 | 約4,800円 | 広大な面積、低人口密度 |
| 北海道釧路市 | 約4,500円 | 人口減少、老朽化施設 |
| 北海道函館市 | 約4,200円 | 人口減少傾向 |
| 各地の離島自治体 | 5,000〜8,000円 | 海水淡水化コスト、輸送コスト |
| 山間部の小規模自治体 | 4,000〜7,000円 | 急峻な地形、送水コスト高 |
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html)
夕張市の水道料金が高い理由(詳細)
北海道夕張市は、かつて炭鉱の街として栄えましたが、炭鉱の閉山とともに人口が急減しました。1960年代には11万人以上いた人口は、現在6,000人を下回っています。
| 項目 | 数値・状況 |
|---|---|
| ピーク時人口 | 約11万人(1960年代) |
| 現在の人口 | 約6,000人未満 |
| 水道施設 | かつての11万人規模に対応した設備が残存 |
| 財政状況 | 財政再建団体(2007年〜) |
| 水道料金 | 全国最高水準(月額6,841円) |
10分の1以下になった人口で、かつて11万人分の設備を維持しているため、1人あたりのコストが天文学的に上昇しています。これは全国の過疎問題の極端な例といえます。
高い水道料金と移住決定の関係
水道料金が高い地域への移住を検討する際は、移住支援金等との損益分岐点を計算することをお勧めします。
| ケース | 計算例 |
|---|---|
| 夕張市への移住(移住支援金受給) | 支援金100万円 ÷ 年間コスト増加分(約56,000円)= 約17年で元が取れる計算 |
| 山間部過疎地への移住 | 家賃が都市部より安い場合、水道代の高さを相殺できることがある |
移住支援金の詳細については移住支援金完全ガイドで確認できます。
11.5 今後の水道料金値上げ見通しと対策
総務省の試算では、全国の水道料金は今後20年間で平均40〜60%の値上げが見込まれています。特に影響を受けるのは、人口減少が進む地方都市・過疎地域です。
水道料金値上げの3つの主要因
1. 老朽化した水道管の大規模更新
全国の水道管の総延長は約70万km(地球17周分)。このうち、法定耐用年数(40年)を超えた管路が毎年増加しています。
| 年度 | 耐用年数超過管路率(全国平均) |
|---|---|
| 2020年度 | 約17% |
| 2025年度(推計) | 約22% |
| 2030年度(推計) | 約28% |
| 2040年度(推計) | 約40% |
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html)
2. 人口減少による1人あたりコストの増大
日本の人口は2010年の約1億2,800万人から減少を続けており、2040年には約1億1,000万人、2060年には約9,000万人になると予測されています。利用者が減っても水道インフラの維持コストはほぼ変わらないため、1人あたりのコストが上昇します。
3. 電力費・資材費・人件費の上昇
水道ポンプの運転に必要な電力費、施設修繕に必要な資材費、維持管理を担う技術職員の人件費が軒並み上昇しています。
自治体別の値上げリスク評価
| 地域の特徴 | 値上げリスク | 目安となる期間 |
|---|---|---|
| 大都市(政令指定都市) | 低〜中 | 10年以内に10〜20%程度の値上げ可能性 |
| 中核市・地方都市 | 中 | 5〜10年以内に20〜30%の値上げ可能性 |
| 過疎地域・小規模自治体 | 高 | 5年以内に30〜50%の値上げ可能性 |
| 財政難自治体 | 非常に高 | 既に値上げ済み。さらに上昇のリスクあり |
広域化・コンセッション方式の動向
水道事業の経営改善策として、近年注目されているのが「広域化」と「コンセッション方式(運営権委託)」です。
| 手法 | 概要 | 導入例 |
|---|---|---|
| 広域化 | 複数の市町村が水道事業を統合 | 愛知県・大阪府などで推進中 |
| コンセッション方式 | 施設の所有権は自治体に残しつつ、民間に運営を委託 | 浜松市(2018年〜)が国内初の本格導入 |
| 管路更新の民間委託 | 更新工事を民間に一括発注 | 東京都などで試行 |
浜松市がコンセッション方式を導入した結果、水道料金が政令指定都市の中でも低い水準を維持しながら施設の効率的な管理を実現しています。今後、他の自治体でも同様の取り組みが広がる見通しです。
12. 引越し先を選ぶ際の水道料金チェックポイント
引越し先の自治体を選ぶ際、家賃・交通費は比較しても水道料金を見落としがちです。この章では、引越し前に水道料金を確認するための具体的な手順と、チェックすべきポイントを解説します。
引越し前の水道料金確認手順
ステップ1:引越し先の水道事業者を確認する
まず、引越し先の自治体(または広域水道組合)の水道事業者を特定します。市区町村の公式サイトで「水道」「上水道」と検索すると、担当部署と料金表が見つかります。
ステップ2:口径を確認する
引越し先の物件の水道管の口径を不動産業者に確認します。賃貸の場合は管理会社に問い合わせが必要です。新築・築浅物件では20mmが標準的ですが、古い物件では13mmの場合もあります。
ステップ3:料金表で計算する
自治体の料金表(多くの場合、公式サイトにPDFで掲載)で以下を計算します:
- 基本料金(口径別)
- 想定使用量に基づく従量料金
- 消費税を加えた合計
ステップ4:現在の居住地と比較する
現在の水道料金と引越し先の水道料金を月額・年間・10年間で比較します。
水道料金チェックリスト
| チェック項目 | 確認方法 |
|---|---|
| 引越し先の水道事業者はどこか | 市区町村公式サイト |
| 口径は何mmか | 不動産業者・管理会社に確認 |
| 月額料金はいくらか | 料金表で計算(上記の手順) |
| 現在の居住地との差額はいくらか | 年間・10年間で計算 |
| 下水道料金も含めたトータルコストは | 水道料金+下水道料金 |
| 近隣に水道料金が安い自治体はないか | このランキングで確認 |
引越し時の水道料金計算ツールの活用
引越し先の水道料金を正確に計算したい場合は、自治体の公式サイトにある「料金計算ツール」を活用してください。多くの自治体では、使用量を入力すると月額料金が自動計算されるツールを提供しています。
ただし、公式ツールがない場合は、料金表の数字を使って上記の計算方法(基本料金+従量料金の積み上げ計算)で算出します。
引越し先を選ぶ際の総合的なチェックポイントについては引越し先自治体チェックポイントガイドも参照ください。
13. 水道料金の節約術(使い方で変わる金額)
水道料金は「住む場所の選択」以外にも、日々の使い方によって変えることができます。自治体の料金体系を理解した上で、効果的な節水策を実践することで年間数千〜数万円の節約が可能です。
節水の効果計算(東京都区部の場合)
東京都の従量料金体系を使って、節水効果を計算します。
20m³から18m³に節水した場合(2m³節水)
- 20〜18m³の単価:163円/m³
- 節約できる従量料金:163円 × 2m³ = 326円(税込み約359円)
- 年間節約額:約4,308円
20m³から15m³に節水した場合(5m³節水)
- 16〜20m³の単価:163円/m³ × 5m³ = 815円
- 年間節約額:815円 × 12か月 = 約9,780円(税込み約10,758円)
家庭の水使用量の内訳と節水ポイント
国土交通省の調査によると、家庭内での水使用量の内訳は以下の通りです。
| 用途 | 使用割合の目安 | 節水ポイント |
|---|---|---|
| 風呂 | 約40% | 残り湯の再利用、シャワーの時間短縮 |
| トイレ | 約20% | 節水型トイレへの交換(大/小の使い分け) |
| 炊事 | 約18% | 野菜はボウルで洗う、流しっぱなしを避ける |
| 洗濯 | 約15% | まとめ洗い、節水機能付き洗濯機の活用 |
| 洗面・その他 | 約7% | 歯磨き中は水を止める |
節水器具の導入効果シミュレーション
節水シャワーヘッドの場合
一般的なシャワーヘッドの流量:約10L/分 節水シャワーヘッドの流量:約5〜6L/分(50%削減) 1日10分シャワーを浴びる場合:
- 通常:10L × 10分 = 100L/日 = 3m³/月
- 節水後:6L × 10分 = 60L/日 = 1.8m³/月
- 月間節水量:約1.2m³
- 東京都区部での節約額(従量料金163円/m³):約196円/月 = 約2,352円/年
節水トイレへの交換(賃貸NG・持ち家向け)
古い一般的なトイレの洗浄水量:約13L/回 最新節水型トイレの洗浄水量:約4〜6L/回(大) 1日5回使用するとして:
- 通常:13L × 5回 × 30日 = 1,950L/月 ≈ 2m³/月
- 節水後:5L × 5回 × 30日 = 750L/月 ≈ 0.75m³/月
- 月間節水量:約1.25m³
- 東京都区部での節約額:約204円/月 = 約2,448円/年
洗濯のまとめ洗い
1回の洗濯で使う水:約100〜120L 週4回→週3回に減らした場合(1回分削減):
- 月間節水量:120L × 4回/月 = 480L ≈ 0.5m³/月
- 東京都区部での節約額:約82円/月 = 約984円/年
節水の合計効果(東京都区部・20m³使用者の場合)
| 節水策 | 月間節水量 | 月額節約 | 年間節約 |
|---|---|---|---|
| 節水シャワーヘッド | 約1.2m³ | 約196円 | 約2,352円 |
| 節水トイレ(大フロートのみ) | 約1.0m³ | 約163円 | 約1,956円 |
| 炊事の節水習慣 | 約0.5m³ | 約82円 | 約984円 |
| まとめ洗い | 約0.5m³ | 約82円 | 約984円 |
| 合計 | 約3.2m³ | 約523円 | 約6,276円 |
住む場所を変えた場合との比較
最後に、節水効果と引越し効果を比較してみます。
| 対策 | 年間節約額(東京都区部基準) |
|---|---|
| 節水生活全般(上記4項目) | 約6,276円 |
| 東京から熊本市への移住(水道代のみ) | 約18,000円 |
| 東京から名古屋市への移住(水道代のみ) | 約12,000円 |
節水生活の努力よりも、水道料金が安い自治体への移住の方が効果が大きいケースもあります。もちろん、住む場所の選択は水道代だけで決まるものではありませんが、生活コストの一つとして考慮する価値はあります。
14. こんな家庭にはこの自治体がおすすめ(ケース別結論)
水道料金の安さと他の生活条件を組み合わせて、家庭ごとにおすすめの自治体を提案します。
ケース1:水道代を最優先で節約したい方
おすすめ:熊本市
熊本市は全国最安水準の水道料金(月約2,200円)に加え、子育て支援も手厚い都市です。政令指定都市でありながら水道代が圧倒的に安く、東京から移住した場合の年間水道代節約額は約18,000円になります。
熊本市の医療費助成ガイドはこちら 移住先おすすめ自治体ランキングはこちら
ケース2:関東圏から離れずに水道代を抑えたい方
おすすめ:さいたま市・千葉市
東京都区部(月約3,700円)と比べて、さいたま市(月約3,300円)・千葉市(月約3,200円)は年間4,800〜6,000円安くなります。東京へのアクセスを保ちながら、水道代を含む生活コストを抑えられます。
共働き子育てしやすい街の比較ガイドも参考にしてください。
ケース3:名古屋圏での生活を考えている方
おすすめ:名古屋市・一宮市
名古屋市は月約2,700円と政令指定都市の中でも安い水準です。名古屋圏では名古屋市が最も安い傾向があります。名古屋市の子育て支援については名古屋市の医療費助成ガイドで確認できます。
ケース4:関西圏で水道代を節約したい方
おすすめ:大阪市・神戸市
関西の政令指定都市では大阪市(月約2,700円)が最安水準です。大阪市は交通利便性も高く、子育て支援も整っています。大阪市の医療費助成ガイドも参照ください。
ケース5:北海道に移住したいが生活費を抑えたい方
おすすめ:札幌市
北海道内では札幌市が最も水道代が安く(月約2,700円)、道内他都市と比べて年間12,000〜36,000円の差があります。道内の他都市への移住を検討する場合は、水道料金を事前に確認することをお勧めします。札幌市の医療費助成ガイドも参照ください。
ケース6:子育て世帯で総合的にコスパの高い自治体を選びたい方
おすすめ:熊本市・北九州市・浜松市
水道代の安さ+子育て支援の充実度を総合的に見ると、熊本市・北九州市・浜松市が上位に入ります。
| 自治体 | 水道代(月) | 子育て支援の充実度 | 総合評価 |
|---|---|---|---|
| 熊本市 | 約2,200円 | 高い | 最もおすすめ |
| 北九州市 | 約2,500円 | 高い | おすすめ |
| 浜松市 | 約2,500円 | 普通〜高い | おすすめ |
| 名古屋市 | 約2,700円 | 高い | おすすめ |
| 大阪市 | 約2,700円 | 高い | おすすめ |
子育て世帯のための自治体総合比較は子育てしやすい街ランキングでも確認できます。
14.5 水道料金と総合的な生活コスト比較
水道料金は生活コストの一部です。引越し先を選ぶ際は、水道料金だけでなく、他の生活コストとあわせて総合的に判断することが重要です。
主要自治体の生活コスト総合比較
一般的な家族4人世帯(夫婦+子ども2人)を想定した場合の主な生活コスト年額の目安を比較します。
| 費用項目 | 熊本市 | 東京都区部 | 大阪市 | 名古屋市 |
|---|---|---|---|---|
| 水道料金(年間) | 約26,400円 | 約44,400円 | 約32,400円 | 約32,400円 |
| 住居費(1LDK相場/年) | 約84万円 | 約228万円 | 約144万円 | 約120万円 |
| 電気代(目安/年) | 約12万円 | 約13万円 | 約12万円 | 約12万円 |
| ガス代(都市ガス/年) | 約6万円 | 約7万円 | 約6万円 | 約6万円 |
| 食費(目安/年) | 約96万円 | 約108万円 | 約100万円 | 約100万円 |
| 生活コスト合計(目安) | 約213万円 | 約400万円 | 約294万円 | 約270万円 |
※住居費は1LDK月額相場×12か月。食費は4人家族の目安。いずれも概算値です。
この比較から分かることは、水道料金の差(熊本市 vs 東京で年間1万8,000円)は、住居費の差(年間約144万円)と比べると相対的に小さいということです。しかし、水道料金は引越しと同時に変わる固定費であり、節水努力では補いきれない構造的なコスト差です。
水道料金が子育て世帯の家計に占める割合
4人家族の年収別に、水道料金(月3,300円・全国平均)が家計に占める割合を見てみます。
| 年収 | 水道料金の年間負担 | 年収に占める割合 |
|---|---|---|
| 300万円 | 約3万9,600円 | 約1.3% |
| 400万円 | 約3万9,600円 | 約1.0% |
| 500万円 | 約3万9,600円 | 約0.8% |
| 700万円 | 約3万9,600円 | 約0.6% |
割合としては小さく見えますが、熊本市と東京都区部の差(年間1万8,000円)は、年収300万円世帯では年収の0.6%に相当します。食費や光熱費などを合わせた生活費全体で比較すると、より大きな差が生じます。
移住コスト・メリット試算(熊本市を例に)
東京都区部から熊本市への移住を検討する場合の費用と節約効果を試算します。
移住に伴うコスト(1回限り)
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 引越し費用 | 20万〜50万円 |
| 敷金・礼金(熊本市) | 家賃2〜4か月分(1LDK 7万円×4 = 28万円程度) |
| 生活用品・家具更新 | 10万〜30万円 |
| 初期費用合計 | 50万〜110万円 |
移住後の年間節約額(1LDK・4人家族)
| 節約項目 | 年間節約額 |
|---|---|
| 家賃(東京180万 vs 熊本84万) | 約96万円 |
| 水道料金(東京4万4,400円 vs 熊本2万6,400円) | 約1万8,000円 |
| 食費(物価差) | 約12万円 |
| 年間節約合計 | 約110万円 |
初期費用100万円としても、1年以内に回収できる計算になります。長期で見ると、30年間の節約効果は3,000万円以上になるケースもあります。
移住支援金完全ガイドも合わせてご覧ください。
15. よくある質問(FAQ)
Q1. 水道料金は毎月請求されますか?
自治体によって異なります。月1回請求の自治体もあれば、2か月に1回請求(検針は毎月だが請求は隔月)の自治体もあります。引越し先の自治体に確認してください。
Q2. マンションと戸建てで水道料金は違いますか?
マンションの場合、管理組合が一括で水道料金を支払い、各戸に配分する「専用水道」方式を採用していることがあります。この場合、公共料金とは異なる料金体系になることがあります。賃貸マンションの場合は管理会社に確認してください。
Q3. 水道料金が安い自治体に引越せば必ず安くなりますか?
基本的にはそうです。ただし、同じ自治体内でも「水道組合」「簡易水道」「専用水道」といった異なる水道事業が存在する場合があり、料金が公共水道と異なることがあります。引越し先の物件が公共水道に接続されているかを確認してください。
Q4. 水道料金値上げの自治体はどこですか?
全国的に水道料金の値上げが続いています。老朽管の更新・施設の耐震化・人口減少によるコスト増などが理由です。総務省の「水道事業経営の現状」によると、今後10〜20年で全国平均で30〜40%の値上げが見込まれています。特に過疎地域での値上げ幅が大きくなる見通しです。
Q5. 井戸水を使えば水道代はゼロになりますか?
一定の条件を満たした場合、飲用以外(農業用等)の用途で井戸水を活用することは可能ですが、飲料水・生活用水として井戸水を単独で使用するためには水質検査など様々な手続きが必要です。また、都市部では井戸の掘削や維持管理コストが高い場合があります。
Q6. 水道料金の免除・減額制度はありますか?
多くの自治体で、生活保護受給世帯・障害者世帯・高齢者世帯向けの水道料金減免制度を設けています。対象者に該当する場合は、居住する自治体の窓口に相談してください。
Q7. 下水道料金はどこで確認できますか?
下水道料金は各自治体の下水道部門の公式サイトで確認できます。水道料金と合わせて確認することで、実際の生活水コストを把握できます。
Q7.5 子育て世帯が水道料金の安い自治体に引っ越すとどれくらい得になりますか?
子育て世帯(4人家族)が東京都区部から熊本市に移住した場合の水道料金節約額を計算します。
- 月額差:3,700円(東京)- 2,200円(熊本)= 1,500円
- 年間節約:1万8,000円
- 子どもが小学校6年間:10万8,000円
- 子どもが大学卒業まで(18年間):32万4,000円
水道料金だけで見ると、子育て期間中に30万円以上の差が出ます。これに住居費・食費などのコスト差を加えると、移住のメリットは非常に大きくなります。
Q8. 水道料金と電気・ガス代、どれが生活費の中で節約効果が高いですか?
一般的な優先順位は以下の通りです(節約難易度・効果の観点から):
- 引越し(住む場所の変更):水道・電気・ガスの全てに影響。最大の効果
- 電気代:プランの見直し、節電機器の導入で年間数万円の節約可能
- ガス代:プロパンガスから都市ガスへの変更で大幅節約できるケースあり
- 水道代:引越しか節水機器の導入が主な手段。1人あたりの節約額は電気より少ない傾向
15.5 まちくらべ水道料金調査概要
調査概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査対象 | 全国政令指定都市20市・主要都市約80自治体 |
| 調査方法 | 各自治体の水道局・上下水道局の公式料金表を収集 |
| 比較条件 | 口径20mm・月間使用量20m³・税込み |
| データ時点 | 2026年4月時点 |
| 次回更新 | 2026年10月(自治体の料金改定状況に応じて随時更新) |
| データ件数 | 約80自治体の料金データ |
| 出典 | 総務省・厚生労働省・各自治体公式サイト |
水道料金の全国分布(主要80自治体の傾向)
まちくらべが収集した約80自治体の水道料金(20m³/月)の分布は以下の通りです。
| 月額レンジ | 自治体数(目安) | 主な自治体 |
|---|---|---|
| 2,500円未満 | 約5自治体 | 熊本市、北九州市、浜松市など |
| 2,500〜3,000円 | 約15自治体 | 静岡市、岡山市、大阪市、名古屋市など |
| 3,000〜3,500円 | 約25自治体 | 神戸市、広島市、京都市、さいたま市など |
| 3,500〜4,000円 | 約20自治体 | 東京都区部、仙台市、福岡市など |
| 4,000円以上 | 約15自治体 | 函館市、釧路市、離島・過疎地域など |
(出典:総務省「水道事業経営の現状」令和4年度 https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html)
地域別の特徴まとめ
| 地域 | 水道料金の特徴 |
|---|---|
| 九州(熊本・北九州) | 全国最安水準。地下水・工業用水活用が強み |
| 東海・中部 | 全国的に安い。木曽三川の豊富な水源が背景 |
| 北陸(富山・石川) | 雪解け水豊富で安い傾向 |
| 関西(大阪・神戸) | 比較的安い。琵琶湖・六甲山系の水源活用 |
| 東北・北海道(都市部) | 仙台・札幌はまずまず。地方は高い傾向 |
| 首都圏(東京・横浜) | 平均〜やや高め。大量の水需要がコストを押し上げ |
| 北海道(過疎地域) | 全国的に最も高い水準。人口減少・財政難が影響 |
16. 出典一覧
本記事のデータは以下の公的機関・自治体の公式情報をもとに作成しています。
| # | 機関名 | URL |
|---|---|---|
| 1 | 総務省「水道事業経営の現状」 | https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/j-jichi/water/index.html |
| 2 | 厚生労働省「水道統計」 | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/ |
| 3 | 熊本市水道局 | https://www.city.kumamoto.lg.jp/ |
| 4 | 大阪市水道局 | https://www.city.osaka.lg.jp/ |
| 5 | 名古屋市上下水道局 | https://www.city.nagoya.jp/ |
| 6 | 神戸市水道局 | https://www.city.kobe.lg.jp/ |
| 7 | 福岡市水道局 | https://www.city.fukuoka.lg.jp/ |
| 8 | 札幌市水道局 | https://www.city.sapporo.jp/ |
| 9 | 広島市水道局 | https://www.city.hiroshima.lg.jp/ |
| 10 | 岡山市水道局 | https://www.city.okayama.jp/ |
| 11 | 新潟市水道局 | https://www.city.niigata.lg.jp/ |
| 12 | 富山市上下水道局 | https://www.city.toyama.lg.jp/ |
| 13 | 金沢市企業局 | https://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/ |
| 14 | 静岡市上下水道局 | https://www.city.shizuoka.lg.jp/ |
| 15 | 浜松市上下水道部 | https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ |
| 16 | 横浜市水道局 | https://www.city.yokohama.lg.jp/ |
| 17 | 東京都水道局 | https://www.metro.tokyo.lg.jp/ |
| 18 | 仙台市水道局 | https://www.city.sendai.jp/ |
| 19 | さいたま市水道局 | https://www.city.saitama.jp/ |
| 20 | 北九州市上下水道局 | https://www.city.kitakyushu.lg.jp/ |
17. 免責事項
- 本記事のデータは、各自治体および公的機関の公式情報をもとに作成していますが、料金は改定されることがあります。実際の水道料金は、引越し先自治体の公式サイトまたは窓口で必ずご確認ください。
- 記事内の料金計算はあくまで目安であり、実際の請求額は口径・使用量・割引制度の適用状況により異なります。
- 本記事は情報提供を目的としており、特定の自治体への移住を推奨するものではありません。
- 水道料金以外の生活費・住環境・就業機会なども含めて総合的に検討することをお勧めします。
*本記事のデータ最終更新:2026年4月9日* *次回更新予定:2026年10月(各自治体の料金改定状況に応じて随時更新)*
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